展示販売会やります!

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その59回目

11月4日、ハロウィンイベントの最終日ということで駆け込みでユニバーサルスタジオジャパンに行ったら、持っている年間パスポートがライトだったため入場除外で入れなかった花畑です。

明日、明後日、神戸で2回めの販売会を開催します。会場は10月と同じ株式会社ドアズ様の2階展示会場です。気温が下がってきたので、そろそろニットが活躍する季節になってきましたね。

【株式会社ドアズ 2F】
Open:11:00 – 18:00
Place:神戸市中央区琴ノ緒町1-6-5
→「三宮駅」北側を線路沿いに東へ徒歩約10分

今後の販売会の日程をお知らせさせていただきます。
11月24日(日)は東京での販売会です。

11月27日(水)から12月3日(火)までは高槻の阪急百貨店でポップアップ店舗に出展します。これはW社の後輩の雑賀さんにお誘いいただき、彼女がプロデュースしたオリジナルデニムや、クレアトールオキ・沖社長がセレクトした商品とのコラボです。
hbkkとしてポップアップは初めてなので、どんな反応がいただけるかとても楽しみです。お近くの方、近くに来られる方、ぜひお立ち寄りください!

12月13(金)、14日(土)は神戸の3回めの販売会です。会場はドアズ様です。

ここで改めて新作のご紹介です。
まずは3本の糸を合わせた三つ杢パイピングジャケットです。

三つ杢パイピングジャケット/30,800円(税込)

次はビジネスシーンでも使えるスタンドカラーのジャケットです。
これのホワイトなどはクリスマスやお正月などにとても似合うと思います。

スタンドカラージャケット/31,900円(税込)

最後にオフタイムに重宝するジップアップブルゾンです。
洗いをかけたデニムのような表情の仕上がりです。
ボトムを選ばず気軽に着ていただけます。

ジップアップブルゾン/26,400円(税込)

カタログの報告もさせていただきます。今シーズンの新作を中心に着こなし提案もあるなかなか面白い仕上がりになっています。ご希望の方には発送もさせていただきます。

hbkk2019A/W A5サイズのカタログです!

ホームページにも新作を掲載していますので、そちらもチェックしてくださいね!
hbkk.jp

hbkkの商品が気になる、でもなかなか見に行く時間がない、そんな方には試着していただくように発送もさせていただきます。サイズ、カラー、素材感など直接触れてお確かめください。

それからお客様へのサービスを2つ企画しています。

まず最初は、「一緒にお買い物」です。ニットジャケットに合わせるインナーやボトムがよくわからない、そんな方はぜひ一緒にお買い物に行きましょう。自分では選ばないような色目のシャツなどでイメージはガラッと変わりますよ。

次は「メンテナンスサービス」です。ニットの宿命として、着用してるうちにピリング(毛玉)が発生します。販売会などにお待ちいただきましたら、高性能毛玉とるとるできれいにさせていただきます。
また引っ掛けキズなども修正させていただきます。

最後に、今年もポケットチーフを買い付けてきました。
made in ITALY シルク100%です。胸ポケットに挿すだけでとてもダンディなイメージになります。12月のパーティーシーンでも大活躍しますよ!

ペーズリーやドット柄がオススメ

お値段は3,800円+税ですが、展示会ご来店特典として、製品と同じく20%オフとさせていただきます。ぜひお試しください!

これからもhbkkをよろしくお願いします!

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
hbkk.jp

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第2回 ゲスト:岡本仁志さん(後編)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その58回目

【岡本仁志 × 花畑和幸】

・前編はコチラ

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第2回 ゲスト:岡本仁志さん(前編)

  • スーツを脱いだらカッコ良いんです!を提供したい!

岡本 花畑さんのhbkkはイタリア志向だよね?なぜイタリアだったの?

花畑 若い頃からずっと好きなんですよね、イタリアのテイストが。ブリティッシュの堅さも悪くないんだけど、僕にはイタリアの遊び心というか、甘さというか、そういうニュアンスが合うのかも。

岡本 イタリアは縫製もスゴいからね。今では当たり前だけど、シルク×ウールの生地なんて、テキスタイルの観点から考えたら、あり得ない組み合わせだった。

花畑 シルク×ウールを作り出したの、イタリア人なんですか?

岡本 そうだよ。簡単にいうと、ウールは伸び縮みするけどシルクはほとんど伸縮しない。それを掛け合わせるなんて無謀だと思ってた。しかもその生地をイタリア人が縫製すると、めちゃくちゃ美しく仕上がるの。新境地開拓みたいな衝撃を受けました。

花畑 それは知らなかった〜。

岡本 でもいくらイタリアが好きでも花畑さんが Made in Italy を作れるわけじゃないよね。そこはイタリアに行って、花畑さんが消化したものをデザインに組み込んで…作り手の経験が活かせてるよね。

花畑 前職は営業が長かったですが、生産や管理もさせていただきましたから。今は、メンズが中心ですし、自分が着たいモノを作っているので楽しいですね。

岡本 花畑さんの「楽しい」が伝わると良いよね。服を着るのが楽しい、ちょっとしたアレンジも楽しい、そんな感覚。

花畑 そうですね、オジサンがターゲットですが、服を着ることの楽しさや、優越感を感じてもらいたい。スーツを脱いだ時のオジサンをカッコ良くしたいんです。

 

岡本 そこにちょっとした「その人らしさ」が与えられると良いよね。1つのジャケットでバリエーションを増やすとか。

花畑 今シーズンの新作は1型で3色展開しているのですが…。

岡本 例えば、ジャケットのボタンを1つか2つだけ、シルクのくるみボタンに変えることができるとか、襟の裏や袖の返しにテキスタイルを貼るとか、胸元にワッペンを付けるとか。

花畑 いいですね〜。基本のジャケットにオリジナリティをプラスする!

岡本 うん。で、着た時に『わかりやすく』見えるのが大事!

花畑 そうですね。オシャレした時に周りが気づいてくれたり、褒めてくれると気分いいですもんね。

岡本 ちゃんと自分がオシャレってわかってるファッション好きのてっぺんの人たちじゃなくて、ファションは好き、興味があるけどどうしていいかわからない、そんな人たちの参考になるとかアドバイスできると広がるんじゃない?

花畑 昨シーズン、あるお客様からhbkkのジャケットに合わせるコーディネートを一緒に選んでほしいと言われて。お買い物に同行させてもらったんですよ。「普段自分では絶対に選ばない」とおっしゃってましたけど、別に派手でも突飛でもなんでもなくて。後で、周りにも良かったと言ってもらえたそうで、選んでる僕も楽しかったし嬉しかったですね。

岡本 お買い物同行、それいいね〜!

花畑 最近のオジサンたちも、失敗したくないのか無難にまとめてしまってますからね。僕がジャケットとか羽織物に絞るようになったのも、シャツやパンツが少々お安くてもジャケットやカーディガンなどの上着がちょっと良いものだと全体にグレードが上がって見えると確信したので。まずはそこからチャレンジしてみようよ、という意味があるんです。

岡本 僕らが狙うのはやっぱりマスじゃないからね。大量生産のファストファッションで、作らなくてもいいくらいモノが溢れてるんだから、その中で作っていく身としては作り手が本当に作りたいもの、こだわっているものを世に出し続けることだよね。hbkkも100人、200人でいいから花畑さんのスタンスをわかって、製品のファンになってくれる人を見つけていくのが大事かもね。もしかしたら、市場は日本だけじゃないかもよ!?(笑)

花畑 イタリアに逆輸出!?(笑)。あ、逆じゃないけど(笑)、ぜひそれは目指したいですね〜。岡本さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

【対談を終えて】
岡本さんの作る生地はいわゆるマニアックです。わざと斜行させてみたり。
「スローファッション」日本にはまだまだ素晴らしい加工技術がたくさんあります。それが大量生産の時代の中に埋没しようとしている。これはとても勿体無いことだと思います。そんな産地や技術をなんとか残すことはできないか。
岡本さんといつもそんな話をしています。そんな話はとても楽しい。
これからも微力ながら、マスに対抗してマニアックな物作りを応援していきたいと思います。

 

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最後に告知です。
今週末、15日(金)、16日(土)、11時〜18時、
ドアズさんにて新作販売会を開催します!
神戸近辺の皆さま、ぜひご来場ください!
お待ちいたしております。
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ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
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プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第2回 ゲスト:岡本仁志さん(前編)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その57回目

 

【岡本仁志 × 花畑和幸】

第2回ゲスト:岡本仁志(JAM 代表)テキスタイルデザイナー。
Profile:イラストレーターを目指し、高校、大学とグラフィックデザインを専攻。大学在学中、染色学科にて生地に絵を描くのを見てテキスタイルに興味を持ち、テキスタイルデザイナーとしてメーカーに就職。40数年間にアパレルで企画営業を経験し、中国を中心とする生産業務にも携わった時期もある。
平成16年に独立してJAMを設立。現在はテキスタイルを中心として生地を生かした、服だけにこだわらないファッション全般の物作りにも参画している。

 

●テキスタイルデザイナーの製品づくり

花畑 岡本さんとは僕が前職(株式会社ワールド)の時、生地メーカーに在籍していらして営業に来られた、その時からですよね。

岡本 そうですね。ワールドさんみたいな大手には相手にされないと思ってましたが、意外と聞いていただけて。

花畑 独立されてからは、生地だけでなく個性的な製品もお作りですよね。コンセプトとかはあるんでしょうか?

岡本 自分で企画する製品に関しては「クチュール・カジュアル」をコンセプトにしています。

花畑 カジュアルだけど仕立てられた1点もの?

岡本 僕は生地に関してはずっとやってきて自信もあるけれど、それが縫製されて製品になるイメージはなかなかできない。かといってすでに世に出ているもので良いなと思うものを真似してしょうがないし、作ろうとしても規模が違うからね、同じものなんて作れない。そもそも自分が狙うのはそこじゃないと思うから、世に出ている良いデザインやイメージはもちろん参考にさせてもらうけど、Made in JAM にこだわりたいなと。

花畑 なるほど。今回、hbkkの演出も含めて、オリジナルのストールをご用意いただいたんですけど、それぞれ個性的ですよね。

岡本 僕はフォーマル以外はすべてカジュアルだと思ってるから(笑)幅が広いよ。それこそ良い生地を感性やセンスで組み合わせて、たった一つのオリジナルのものを仕上げる。そこにはこだわってます。

花畑 岡本さんのテキスタイルはすべて日本製の糸なんですか?

岡本 今は日本製の糸なんてほとんどないよ。中国製やアメリカ製、あとはヨーロッパかな。

花畑 昔は日本製の糸もあった?

岡本 もちろんあったけど、日本の糸は種類も量もすごく限られてた。テキスタイルは糸がベースになるでしょ。でも糸を作る単位は1コール(=180kg)が100とか200になるわけ。当然大手でないとできないよね。日本の糸は元々少なかったから流通しなかった。

花畑 大量生産・大量消費の今の時代には適さなかった、と。

岡本 そう。でも流通しないものにも良いテキスタイルはたくさんある。それをカタチにしていくとおもしろいものが生まれるんじゃないかと。生地は「ゼロから作る」けど、縫製は生地を「組み立てる」って感じになるからおもしろいよ。

花畑 「組み立てる」って感じ、わかるなぁ。

岡本 でもおもしろいものができた=売れるわけじゃない!(笑)

花畑 そこが悲しいところですよね。僕らの若い頃は、とにかく「人と同じ格好をしたくない!」と思ってて、変わったデザインとか縫製とか、自分でアレンジも加えたりしてましたが、今の若い人はそうじゃない。

岡本 みんなと同じ格好で、小綺麗にして…髪の毛だけ金髪やピンクに染めたりしてるけど。

花畑 失敗したくない、悪目立ちしたくない、という意識からそうなるのかな。自由に使えるお金も限られてるし。

岡本 お金も、ファッションよりケータイに使う!

花畑 そうですね、ファッションがケータイに負けてる!(笑)。その流れで、ランキングとかができてきて。。。

岡本 「今シーズンニットNo.1!」とか(笑)。人気の高いものなら間違いじゃないから安心、と。

花畑 どっちが先かはわからないけど、それで大量生産・大量消費のファストファッションができてしまった。大量廃棄にまで繋がって、いまや社会問題・環境問題に発展してますもんね。でも僕はそれがどうしても違うと感じてしまって。スローフードじゃないけど、『スローファッション』の領域で勝負できないものかと。

岡本 今の若い人のほとんどがファストファッションで安いものを安く着てる感じがするけど、中にはこだわり派もいるよ。セーターやジャケットで5万円くらいする、いわゆる高級品を買ってるの。購入手段はネットなんだけど、その分、ちゃんと情報収集して、イイものを選んで。そういう人たちも一定数、存在してるのね。

花畑 高額商品をネットで買う!それが僕らにはだまちょっとできないけど…そういえば先日、表参道で有名な古着屋さんらしい店の前に行列ができてました。小さい店なので入店制限してたかららしいけど、雨も降ってるのにスゴい行列で。それでも並ぶんだ、と。しかも古着なのに。

岡本 古着は元々のモノが良くて個性的なものが多い。それを選ぶ若い人たちもいるってことだよね。若い子が古いバーバリーのシャツをアレンジして着てるとか、ちょっとカッコいいよね。

花畑 そういう若い人たちに対して、僕ら提供する側がちゃんと伝えられてない、届けられていないのが問題なんですね。

 

〜次回、「スーツを脱いだらカッコ良いんです!を提供したい!」に続く〜

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花畑和幸でした。
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イタリア旅行、二大問題!?

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その57回目

今日から11月。何かしないとと焦って、おせちを発注した花畑です。

外国で困る二大問題が言葉とトイレだと思います。
今回のイタリア出張で、それらの問題を解消するために秘策を考えました。

まずは言葉の問題への対応策として、ポケトークを用意しました。皆さんご存知ですよね?ポケトーク。
機器に向かって話すと、こちらの話した言葉が現地の言葉になり、現地の人が話すと日本語に変換されるという画期的な機械です。

ポケットwifiをレンタルしたとき、ついでにポケトークもお借りしました。1日あたり800円です。今回は1週間の行程だったのでポケトークにかかる費用は5600円。必要かどうか少し考えましたが、まあ通訳の人を頼んだと思えば格安やなと思い、レンタルしました。

ではポケトークの効果はどうだった??
結論から言います。
「いりません!」
事前にポケトークを使う場面を想定していました。買い物、レストラン、ホテルなどなど。

でも実際その場面ではほとんど、いや全く使いませんでした。
なぜならそれらのショップ、レストラン、ホテルでは片言ながら英語が使えます。イタリア語はともかく、英語ではなんとか単語の羅列でも意思の疎通はできます。
そんな時にいちいちポケトークを介するのはメンドくさい。

  

そんな感じでポケトークを使わない日々が過ぎていったある日、やっと使う場面がありました。
ホテルの部屋のトイレットペーパーのストックが切れそうになったのです。さてどうしよう。
フロントに電話するか、待てよ、なんて言えばいい???

しばらく悩んだ挙げ句、ポケトークを持ってフロントに行きました。
おもむろにポケトークに向かって、「トイレットペーパーを補充してください。」と話しかけたところ、イタリア語で「Si prega di riempire la carta igienica」。音声が流れるので、フロントの人に向けたところ、満面の笑顔で「Ho capito」と答えてくれ、無事にトイレットペーパーは補充されました。
これが最初で最後のポケトークを使用した場面でした。
ねっ、いらないでしょ?

もう一つはトイレ問題です。

イタリアではトイレに困ります。日本と違い、コンビニやパチンコ屋さんなどは無く公衆トイレもほとんど無く、あれば有料。トイレに行きたくなるとBARに入る。せっかくだからビールを飲む。(何がせっかく???)
またトイレに行きたくなってBARに入る、無限ループです。

ここでトイレ事情について。
特に最近、日本の街中のトイレがキレイになりましたね〜。
駅や高速道路のパーキングでも快適に用が足せます。
それに引き換えイタリアのトイレときたら…。
飲食店のトイレでも平気で便座が無かったりします。理解不能。

年齢と共にトイレに行きたくなるともう待ったなし。若い頃のようにガマンができません。コンビニに飛び込んでも使用中で焦ったことが何度もあります。

そこで今回のイタリア行きに際し、力技を発揮しました。
それはオ◯ツ。
どうしようもない時にはこれに頼ろうと用意しました。まぁ所詮気休めですけどね。

秘密兵器を装着して心穏やかに旅立ちました。ところが…これを使用する羽目になろうとは。

場所は土砂降りのヴェネツィア。それでも観光客でごった返しています。そこでトイレに行きたい衝動が!!
BARに入れどトイレは長蛇の列。
流れる冷や汗。思わずBARを飛び出します。そこでハタと気付きます。
「あぁ、秘密兵器があった。」
傘をさして、雨やどりの人たちに紛れます。意を決してチャレンジ!!

結果は‥
オ◯ツは全く役に立ちません、ということだけをお伝えします。
詳細はここでは勘弁してください。人としての尊厳にかかわります。

以上、イタリアへ行く際の二大問題についてのレポートでした。
今回は下世話な話で申し訳ございません!

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花畑和幸でした。
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プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(番外編)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その56回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

〜対談終了後〜

藤井:今回の新作、花ちゃんのブログも読んだけど、ホントにいいよね。

花畑:3年目にして今やりたいことをやりきった自信作!と言い切れるかもしれません。でもカタログのモデル撮影のときの藤井さんのスタイリングはスゴかったです!僕はあの(二ノ丸さんがモデルの)パイピングジャケットに、赤チェックのベストを合わせるなんて、発想がなかった!

藤井:それもきっと思い込みだよね。

花畑:パイピングジャケットは編地が三つ杢なんですよ。すでに3色混ざってるのに、そこにさらにチェックなんて…。

藤井:僕らは三つ杢とか二重臼(にじゅうす)とかその意味がわかるけど、普通の人にはわからない。カーキのベースに白の縁取りって感じでしょ?

花畑:タブーを知ってて崩す!?(笑)

藤井:あの時は事前情報も何もなかったんで(笑)、直感だけど。

花畑:すみません!(汗)。でもその直感も経験に基づくものですよね。

藤井:スタンダードを知って、その上で崩してくのが個性だよね。ブランディングでもそうだけど、基本、ブランディングルールはちゃんと守る。今の僕らぐらいの世代の男性は、ブランディングルールやスタンダードはちゃんと知ってる人が多いよ。でもなかなかそれを崩せない。反対に僕らより下の世代は、そんなルールをちゃんと知らずに、好き勝手にするのが個性、カッコいいと思ってるフシがある。

花畑:僕らはその間のツナギ世代!?

藤井:そうだね。上の世代と下の世代の通訳がいるよね。それにはわかりやすい言葉や見せ方をしていくことが重要だと思う。hbkkのメインターゲットが40代、50代なら、スタンダードを知ってる人たちだから、それを崩す楽しみを知ってもらえるようにすると広がるんじゃない?

花畑:勉強になります(笑)。ありがとうございました!!

 

【対談を終えて】

初めての対談ということで、どんな展開になるか期待と不安を感じていました。

藤井さんとはワールド時代、毎週のように出張先で一緒に仕事をしていた時期がありましたが、改まって「仕事とは」「人生とは」と向き合って話したのは初めてでした。

今回、対談してみて新たな発見がたくさんありました。これからも対談シリーズを続けていきたいと思います。いろいろな方からどんな話が聞けるか、とても楽しみになった第1回目でした。

ちなみにサブタイトルの~仕事、遊び、人生~はhbkkのコンセプトの「lavoro  giocare  vita」から取りました。一生懸命仕事して、思い切り遊んで、人生を楽しむ。そんな人たちの話を伝えていきたいと思います。

 

【藤井雅範 × 花畑和幸】
もう一度、最初から読みたい方はコチラからどうぞ!

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その3)

 

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プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その3)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その55回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

その1はコチラ

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

その2はコチラ

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

 

 

 

遊びが仕事になる、その世界観とは?

藤井:メンズファッションをついにやろう、と思ったきっかけは?

花畑:ガンを経験したのが一番の理由でしたが、やっぱり(レディースという)想像ではなくて、自分の着たいものを作りたいと思いました。

藤井:それは楽しいよね〜。

花畑:ホント「自分が着る」ことを考えながら作るのはリアリティもあるし、その先のコーディネートを考えるのも実に楽しいです!

藤井:その「仕事なんだけど楽しい、遊んでるみたいだけど仕事」っていう感覚を持っていたいよね。

花畑:そうですね、判断基準が基本的に自分ですからね。個人事業主でやってる強みでもあるかもしれません。

藤井:今は大企業の社長でも幸せそうに見えない人も多いからね。

花畑:でもその分いろいろな場面で迷います…藤井さんは迷ったときはどうするんですか?

藤井:独立する時もそうだったけど、僕は「10年後の自分が今の自分を見たらどう言葉をかけるか」というのを常に考えるようにしてるよ。

藤井さんのVMDセミナーのワンシーン

花畑:なんかカッコいいですね。

藤井:迷ったときって、考えれば考えるほど身動き取れなくなるやん。行動するから気がついたり次のアクションが起こったりするのに、行動する前にアレコレ考えてしまって動けなくなる。そんな時に、少し自分から離れた視点で自分を見る、というのが大事だなぁと思うようになって。僕も人の目を気にするタチなんだけど(笑)、「10年後の自分」の視点を持つようになってからは、やりたいことはやった方が良いと思えるようになったし、やりたくないことはやらなくていいな、と。行動するから気づくんだ、とわかってからはそうやって(自分自身を勇気づけて)「行動する練習」をしたよ。

花畑:楽しんで仕事をする(笑)!でもまだまだなんですよ〜。売上が追いつかない〜(泣)。

藤井:いくらネット通販やSNSがあると言っても、それだけではダメだからね〜。メディアの使い方も今はちょっと場当たり的なんじゃない?もう少し、連動させる仕組みとかシナリオとか、設計をしっかり立てたら良いんじゃないかな。

花畑:前に藤井さんに教えてもらいましたよね。昨年、Facebookで新作を紹介した時、「なんで価格がないの?そこはちゃんと売り込まなきゃ。ちゃんとインフォメーションした方が良いよ」って。僕も人の目を気にするタチなんで(笑)、こんなとこで売り込んで大丈夫かな、これ見よがしで嫌がられないかな、とか気にしてたんですけど…。

藤井:売り込みばっかりだとみんなうんざりするけど、新作を出したときなんてそれをちゃんと伝えなきゃ意味がない。この情報の多い時代に1回で伝わるわけがないし、みんながいつも全部読んでくれるわけじゃない(笑)。それ以前に、普段から花ちゃんの世界観をブログでちゃんと伝えられてたら、花ちゃんの作るものに共感を持ってくれる人が見てくれるようになるわけだから。もっと花ちゃんらしい世界観を発信してみたら?

花畑:今回の新作はカタログも作ったんですけど、商品の説明文だけじゃなくて、コーディネートやイメージをわかりやすく伝えられたら、と吹き出しや切込みを考えてみました!

藤井:楽しみだね〜。やっぱり自分が着たい服がコンセプトなんだから「同世代のターゲットが喜んで着たくなる」ような仕掛けやそんなイメージが伝わる仕組みを考えていかなくちゃね。ファッションに自信のない同世代の「敷居」を下げてあげなくちゃ。同業でも異業でも、コラボレーションとかは?

花畑:考えてます!藤井さんとの再会から繋がった雑賀さんの協賛で、高槻阪急店で11月27日〜12月3日、ポップアップ(=期間限定販売)に出店します!

藤井:近い世代のターゲットならコラボするとお互いに広がるよね!

花畑:その時は藤井さんもお力を貸してくださいね〜。

藤井:楽しみだね!!

花畑:藤井さん、対談の初回ゲスト、本当にありがとうございました!

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花畑和幸でした。
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第1回ゲスト:藤井雅範(株式会社ライトハウス 代表取締役)
http://vmd-lighthouse.com
アパレルメーカー・株式会社ワールドにて30年近く一貫してVMD(visual merchandising)の専門職に従事。。2014 年に起業し、アパレルだけでなく幅広い業界で『リアル店舗の売り上げアップ』をテーマにコンサルティングやセミナー講師、VMD 教育研修などを行っている。SNSを駆使した発信もわかりやすい。大の村上春樹ファン。

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その54回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

会社を立ち上げる!こだわることの大切さ

花畑:僕もそうです。もともと服が好きで、好きな服やスタイルを作りたくて就職したのに、売れればなんでもいい、売上が一番、はなんか違うな、と。

藤井:それで独立を?

花畑:そうですね、MDをやりながらも40歳までに独立したい、とはずっと思ってましたから。会社で2001年にセカンドキャリアの募集があって、退職金も上乗せされるから事業資金にできるし、今しかない!と(笑)。それが38歳でした。

藤井:早いね〜(笑)。

花畑:でも思った以上に苦戦しましたね。やっぱり大企業の看板は大きかったことを痛感させられましたし。服が好きだからメンズをやりたい気持ちも少なからずあったけど、持ってるノウハウはレディースしかないので、想像で作ってました(笑)。特に当時は、メンズはビジネスとして成り立たない、という思い込みがありましたね。

藤井:なんで?

花畑:積み上げてきたものがレディースだけというメンズファッションへの自信のなさと、当時もレディースの店舗は増えていっても、メンズのショップはやっぱり縮小傾向にありましたしね。今のネット通販やSNSでの拡散なんかもまったくない時代でしたから、販路も店舗しか見えてなかったんですね。

藤井:僕も花ちゃんとは立場は違うけど、扱ってるのはファッション。ファッションはコーディネート。コーディネートにはライフスタイルまで含まれる。一枚だけでは伝わらない価値を伝えたい。なのに発信が“モノ中心”で良いのか?と、今僕がやってるVMDの走りのようなことを考え始めて。しかもロジカルに!!(笑)。それを何年かやっていくうちに、この考え方や技術をもっとたくさんの店舗に知ってもらって、もっとたくさんの人が服を好きになってくれたら、と思うようになって。会社のものだけにしておくのはもったいないかも!?(笑)と。しかも個別だからAIにはできない!!(笑)。それで50歳で決断!(笑)

花畑:独立しましたが、会社を立ち上げたからには大きくしないと!と、これも思い込みなんですけどそんなプレッシャーを自分にかけて、余計に苦しみましたね。

藤井:昔はみんな、会社は大きくしていくものだ、と思ってたよね。そんな時じゃないの?病気をしたのは…。

花畑:そうですね。本業以外にも手を出して迷走して、いろいろ無理が祟って…。

藤井:人生観、変わった?

花畑:はい。最初にガンがわかった時は、僕はもう死ぬんだ、と思いましたから。で、その時に「死ぬまでにやりたい10のこと」を書いてみたんですよ。

藤井:それ、いいね〜。

花畑:いつかやりたい、と漠然と思ってても、その「いつか」は来ないかもしれない!と本気で思ったので。

藤井:その10個はどんなこと?

花畑:楽器をやる/小説を書く/ニューヨークへ行く/マリンスポーツをする/ウィンタースポーツをする/フルマラソンを走る/イタリア語を学ぶ/メンズブランドを作る…あと何だったかな?

藤井:それでメンズブランドのhbkkが誕生した、と!!

花畑:ちょうどその頃にはネット通販やSNSもあって、無店舗で(リスクを最小限にして)できるんじゃないか、と。参加してる交流会などで経営者の男性の知り合いも格段に増えましたし。藤井さんにも再会しましたしね!(笑)

〜次回「遊びが仕事になってる、その世界観とは?」に続く〜

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
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プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その53回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

●40代、50代に捧ぐ、仕事への向き合い方

花畑:今はお互い独立して活動していますけど、藤井さんは若い頃から独立志向はあったんですか?

藤井:全くなかったね。僕らの時代は入社したら先輩や上司に言われるがまま、でしょ(笑)。特にウチ(二人とも株式会社ワールド出身)は、アパレルなのに体育会系で先輩の言うことは絶対で。仕事も面白かったし、独立とか考える余裕もなかったね。

花畑:僕は実は入社して1年目の後半ぐらいから、いずれは独立したいと思ったんですよ。営業の仕事は、展示会で受注して、納品して、集金して…、この流れって若い社員もベテランもやってることは同じやん、これを20年も30年もやり続けるのか?とか生意気にも思っちゃって(笑)。

藤井:なかなかの視点やね〜(笑)。

花畑:でも営業ですからね、「モノづくり」がわからないことに気づいて。メーカーをやりたいのにやり方がわからない(笑)。当時の小売店さんとかに相談しましたよ。

藤井:小売店さん!? お客さんに相談したんや〜。それ(業界的には)スゴい話(笑)!。

花畑:会社でも上司にMD(=マーチャンダイザー。商品の開発から販売計画や予算管理までを行う業務)をさせてくれとお願いしまくって。その時の上司から「新規顧客10件見つけてきたら異動させたる」といわれて。

藤井:10件?? 新規ってそんなに取れるもん??

花畑:いや、取れないですよ、1回の展示会で1〜2件が良いとこです。

藤井:それをやったんや?

花畑:やりました。もう必死です!ちょっと無理矢理なとこもありましたけど…(笑)。

藤井:根性やね〜!で、約束通り、異動?

花畑:ハイ、そこは守ってくれましたね。で、3年間生産管理で物作りを学んで、その後5年間MDとして仕事しました。

藤井:なるほどね〜。僕の場合は当時、会社も卸がメインだったから、各店舗に行って美しくディスプレイして、が楽しかったのよ。会社からの評価もあったし、お客さんにも可愛がってもらったし。でも会社がSPA(企画、製造、小売までの一貫体制)をやり始めた頃に違和感を感じ始めたかなぁ。

花畑:まったく方向が変わりましたもんね。

藤井:会議とかに呼ばれるんだけど「ロジカルな発表ができない奴は会議に出なくていい!」と言われて。論理的なんてめっちゃイヤやし、悔しくてしょうがなかった。(ロジカルに説明できなくても)自分の培ってきた仕事は結果(売上)が出せる、っていう自信もあったしね。

90年代当時の藤井さんの作品。今見ても雰囲気のあるディスプレイ

花畑:「こうした見せ方でうまく行きました」だけではダメ、ってこと?

藤井:そう。だから自分で店舗に行って、入り口で入店客数をカウントして、色鉛筆でお客様の動線を色分けしてつけて…って店に張り付いて数字を取って資料を作って会議に出してたよ。

花畑:色鉛筆!? 今のようなデジタルな仕組み、なかったですもんね。

藤井:そのマニュアル的なやり方で一時はうまく行ったのよ。成果の出てる店の見せ方や動線を真似するわけだから。でもしばらくすると次の壁がやってくるわけ。

花畑:…今ならわかる気がしますね。

藤井:そう、「全部同じやり方でやってもうまく行かない」。その頃、ちょうどモール出店も始まって、年間、200店舗が新規オープンするわけよ。全店舗、僕の担当…って見れるわけ無いやん!!(笑)。で、全部同じやり方で横展開するんだけど、うまく行かない店が出てくる。

花畑:その頃かな、商品開発の方でも「デザイナーの個性はいらん!」という方針になってきました。

藤井:そう、「誰がやっても同じ仕上がりになるような仕組みを作れ」って。これって、一見、トレンドに沿ってるように見えるし、一時的には売上も上がるけど…。

花畑:同質化してしまうから、結局、没個性になる!

藤井:そう。ブランドが、メーカーが、それでいいのか?と。「誰でもできる」は、今の時代ならあっという間にAIに取って代わられるよね。その頃が疑問符の付き始めかな。

〜次回、「会社を立ち上げる!こだわることの大切さ」 へ続く〜

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
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itsu葉のオープンに寄せて

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その52回目

少しずつ空気が冷たくなってきましたね。ニットの季節を心待ちにしている花畑です。

異業種交流会フェニックスクラブの友達の岡本勝弘さん(以下、岡本ちゃん)念願のお店が、10月7日にオープンしました。
店名は、創業メンバー5人で力を合わせて頑張ろうという意味を込めて「itsu葉」。(間違えてたらごめんなさい!)場所は京町筋のオリエンタルホテルの山側、KANJUビルの2階。着席で80名、立食なら100名収容の大型店舗です。

https://itsu-ba.com

岡本ちゃんがいたグリーンヒルホテル神戸が6月末に閉館した後は、交流会やパーティーの会場が無くなり困っていましたが、これでやっと解消されました。

オープンして1週間経った昨日、
西神飯店の松田社長とランチに行って来ました。通常営業になって初めての訪問です。

エレベーター前の入口にて。松田社長、hbkkの新作ジャケットを着こなしてくれています!

実は、松田さんと一緒にitsu葉に行きたい理由がありました。

松田さんは炉端焼き、中華、寿司などを経て、今は焼肉店を繁盛させている飲食店のプロフェッショナル。そのプロフェッショナルの目で見た感想が聞いてみたかったんです。
岡本ちゃんのお店がなんとしても成功してほしいという想いと、ぼくのビジネスにも参考になると思ったからです。

向かう車の中で、ぼくなりにお店の概略を説明しました。たちどころにいくつもの考え方が聞けました。
立地、コンセプト、メニュー、価格設定、販促などです。

選べるメインディッシュ。どれも美味しそう〜。サイドディッシュのサラダも新鮮でつい取りすぎてしまいます。

店に着いてからも経営者の眼でいろいろと意見を聞かせていただきました。

その中でまず感じたことは、飲食に限らずビジネスの基本は共通しているなということです。
いい物(サービス)を提供するのは当たり前。それをどうやって知ってもらい、継続し、お客様に他店を上回る満足を与え続けるか。

料理人から経営者になっていった経験談も聞けました。
ランチを50円値上げする難しさ、インバウンドへの対応、食べログの使い方などなど。

普段はすぐボケたがる松田さんが真面目に語ってくれたのでとても勉強になりました(笑)。

一番響いたのが、「新しく挑戦するときは周辺を徹底的にリサーチして、成功してる人の話を何人も聞くこと。」でした。

岡本ちゃんとスリーショット!黒のシェフユニフォームがイイですね!

最後に「itsu葉を盛り上げていこな。」で締めました。ノッテきた松田さんが厨房に入っていったのにはウケましたね〜。
「寿司握ろか?」と言って岡本ちゃんにやんわり断わられてたのは内緒の話です。

料理もとても美味しく、スタッフも素晴らしいitsu葉。
みなさんもぜひ足を運んでくださいね!

それではまた。

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花畑和幸でした。

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ノーベル科学賞おめでとう!!

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その51回目

サッカーW杯予選、バレーボールW杯、プロ野球クライマックスシリーズとテレビのザッピングに忙しい花畑です。
(なぜクライマックスシリーズが最後かは聞かないでください(泣))

吉野彰氏ノーベル科学賞おめでとうございます㊗️
スマホなどに使用されるリチウム電池を開発されたとか。
改めて日本の技術は素晴らしいなぁと誇らしい気持ちになります。

リチウム電池と言えば、思い出すことがあります。それは先月のイタリア出張での出来事。
経費削減のため、今回も選んだのはチャイナエアラインです。
行きは北京経由でミラノ、帰りは上海経由で関空というルートです。

関空から出発して、北京に着きました。トランスファーなので、改めてセキュリティチェックを受けますが、北京でのそれがめちゃくちゃ厳しい。

今の時代、リチウム電池を搭載した物は預け入れができません。
携帯電話、パソコン、タブレットからモバイルバッテリーなどはすべて機内持ち込みです。

北京でのセキュリティにて。
手荷物をカゴに入れ、ポケットの中の財布、携帯電話、時計、ベルトなどを外してゲートをくぐります。
自分の手荷物が流れてきました。取ろうとすると、係員が止めながら言います。
「バレリ?」「えっ?」「バレリ?」「えっ?」
心の声…(なんやねん、バレリて…)
何回かこのラリーがあり、やっとわかりました。
「バレリ」とは「バッテリー」のことでした。

バッグの中をすべて見られます。その時出てきた物で、場が緊迫します。「これは何だ?」顔を見たら言いたいことがわかります。

「メジャーや」「あん?」「そやからメジャーや言うてるやろ。仕事道具なんや!」イラついてたので関西弁で言うたりました。

それをシゲシゲとみる係員。
それをシャーッと引っ張った途端、「ハハハハハ」笑ってます。
早よ返せ!

えーと、何が言いたいかと言いますと…。
中国のセキュリティは厳しい。
バッテリーは機内持ち込みへ。
バレリはバッテリーのこと。

最後に吉野彰さん、ノーベル科学賞おめでとうございます。

それではまた。

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花畑和幸でした。

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