指導者の責任

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その23回目

皆さん、こんにちは。

実は先週極秘入院をしていました。胃にポリープができ5cmぐらいに成長してきたので、良性でしたが切除したほうがいいとのことで入院、手術をしました。
2月に続いての入院なので、どんだけ身体弱いねんのツッコミを恐れての極秘入院となりました。

幸い何のトラブルもなく、1週間の休暇?を満喫してきました。
テレビもけっこう見ましたね。大スターの訃報もありました。その中で一番興味を持ったのはやはり「悪質タックル問題」。

ワイドショーは連日この話題を取り上げています。収束するどころか昨日の加害選手の記者会見で一層炎上しています。

ぼくも昨日の会見を見て、不覚にも涙ぐんでしまいました。

テレビ、新聞、SNSで散々取り上げられているので多くは語りませんが、一番心に沁みたのが「高校から始めて、大好きだったフットボールがだんだん好きではなくなってきました。」という言葉です。
その理由を問われ、「厳しい環境に身を置いたためです。」と答えてましたが、きっとこれは本心ではないと思います。
純粋に心身を鍛え、技術を磨くための厳しい練習なら彼は挫けずに取り組んだことでしょう。

それが競技以外の部分で理不尽なことが目に付き始め、恣意的な采配が振るわれる。
そんなところに嫌気がさしてきたのではないでしょうか。

会見を見ているうちに彼がだんだん自分の息子と被ってきました。彼の父親になった心境です。

好きだったフットボールを嫌いになるような指導とは何なのでしょう。

相手選手をケガさせて掴んだ勝利にどんな価値があるのでしょうか。

一連の報道を見ていて思い出したことがあります。ぼくの息子が少年野球チームに入っていた頃の話です。

当時の監督は同級生のチームメイトのお父さんでした。監督の口ぐせは「高校までは野球を続けてほしい。」チームメイトの監督の息子は三男でしたが、長男が高校野球を経験して、本人も両親も素晴らしい経験をしたからという理由でした。

そのために僕たちは指導する中で、理不尽なことはやめよう、が共通認識でした。結果、14人いた同級生のチームメイトがそれぞれの高校に進学した中で、全員が野球を続けてくれたことはささやかな誇りです。試合などで親子で再会し、互いの成長を認め合えたことは、ホントに感慨深い経験です。

僕にはフットボールをやる権利はありません。」と彼は言いました。フットボールの楽しさを知り、日本代表に選ばれるまでになった選手がです。

せっかく日本代表に選ばれたのに、理由もなく「行っては駄目だ。」と言われたときの無念さを思うと胸が詰まります。

彼の行為は責められるべきですが、過ちを認めて誠意を持って謝罪した後は、もう一度フットボールに戻ってきてほしいと思います。

「相手との定期戦が無くなってもいいだろう。」と監督、コーチが言ったようですね。その程度の認識だから関西学院をかんさい学院と呼べるのかも知れません。

ちなみに僕のことを「はなばたけさん」と呼ばれる方へ。
正しくは「はなばた」です。この場をお借りして訂正させていただきます。(笑)

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。

hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
hbkk.jp

有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

黄金の魚

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、22回目

皆さん、こんにちは。

昨夜、僕は友人の飯田英二さんが今年2月、JR宝塚駅前にオープンさせた「ペッシェドーロ(黄金の魚)」へ行ってきました。
ここはちょっと変わった「魚屋さん」。何が変わっているかって、鮮魚は全くありません。ここのビジネスプランは「タカラヅカのニュースタイル〈次世代型〉デザイナーズ・サカナヤ」なんじゃそりゃ。
取り扱っているのは、全国各地から集めた干物、缶詰、冷凍の刺身やタタキなど。それらの商品を彼が店舗からパッケージまでトータルにデザインしています。

彼はもともと自分の事務所を構える建築家です。15年ほど前に異業種交流会で知り合い意気投合。それからずっとお付き合いをさせていただいています。その彼が4年ほど前から「魚屋をやりたい」と言い出しました。初めて聞いたとき「なんでまた魚屋なん???」と頭の中をハテナマークが飛び交いました。
よく聞いてみると彼の出身地は高知。土佐のいごっそうです。幼いときから美味しい魚に囲まれて育ちました。年齢を重ねるにつれて、子供の頃に食べた美味しい魚をまた食べたい、という思いが募っていったそうです。

数年前のある日には、彼が突然「魚屋でバイトして勉強したい!」と言い出しました。「本気で言うてる?」「もちろん!!」…僕の知り合いの神戸市東部中央卸売市場の中にある魚屋に、2人でバイトの面接に行ったりもしました。年齢で不合格でしたが…(笑)。
彼も最初は鮮魚を扱おうと考えたそうですがいろいろハードルが高く、試行錯誤を繰り返した結果、「生ものに引けをとらないくらい美味しい」冷凍の干物に出会ったそうです。

そこから彼は宝塚商工会議所が開いた創業セミナーに参加します。『デザイナーズ・サカナヤ』のビジネスプランが同商工会議所から推薦を受け、中小企業庁主催の「全国創業スクール選手権」に応募したところ、なんと大賞の経済産業大臣賞を受賞!建築家の腕を発揮して、こだわり抜いてデザインした念願のお店もオープンさせ、テレビや雑誌の取材も入るようになり、最近はとても忙しくなってきたそうです。

昨夜はそんな彼に久しぶりに会いに行って来ました。キスの干物や鰹のタタキなどとても美味しかったです。
そして彼から「昨年のhbkkのデビューパーティに呼んでもらったやん。あれはめっちゃ刺激になった!負けられへん、と思ったで」という言葉をもらい、ちょっとウルっときました。遥か昔(?)に起業を目指したもの同士、どちらも2ndステージへの挑戦です。

ペッシェドーロ/宝塚市川面5-4-11/tel.0797-85-3783

「ペッシェドーロ」は今は昼間の営業が中心ですが、ゆくゆくは干物や缶詰をアテにワインなども飲めるカジュアルなバースタイルも考えているとのことで、ますます楽しみです。僕も月に1、2度、マスターで登場予定です!(笑)。近隣の方はぜひ一度のぞいてみてください。面白い商品が見つかりますよ。

それにしても最近のブログはほとんどファッションネタを書いてません…。僕も負けてはいられないので、秋冬の新作コレクション、気合を入れ直して頑張ります!こちらも楽しみにしていてくださいね〜!(笑)

それではまた。

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花畑和幸でした。

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大量生産 vs 1点もの

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その21回目

ゴールデンウィークも終わりましたね、皆さんはどのように過ごされましたでしょうか。
僕はゴールデンウィークの一日、前職の後輩の雑賀静さんが、【Denim vs Art】というテーマでうめだ阪急に出展していると聞きつけ、見に行って来ました。

彼女のデザインしたオリジナルデニムに、多鹿聖苑さんがペイントして、世界に一つのデニムが仕上がるというものです。

興味津々で訪れた10階のフロアは、Tシャツ、帆布のバッグ、ステーショナリーなどマニアックなオリジナル商品を並べたいろいろなブースが出展されていて、まるでおもちゃ箱のよう。これらを見ながら、ふと、先日上映会に行った、ファストファッションの大量生産に問題提起した映画『トゥルーコスト』を思い出しました。

まるで対極の商品ばかりです。一つひとつ丁寧に、作り手が買い手のことを考えながら生み出されたものは、商品でありながら作品でもあるのです。あえて表現すれば、大量生産はビジネス、1点ものはクリエイト、といったところでしょうか。心なしか接客している人たちも皆、イキイキと楽しそうにしているように感じられました。

〜前職時代の展示会スタイル。腰にボトムのハンガーを引っ掛けてトップスを次々合わせていくのです〜

僕はいま、hbkkというブランドをやっています。たくさん売りたい気持ちはあるけれど、やはりクリエイトな気持ちは忘れたくない。難しいかもしれませんが、両方を実現できるように頑張りたいと思いました。

そんな気持ちを抱えて向かったのが芦屋の『グラス(GRASS)』。先輩の藤井雅範さんと後輩の沖啓太郎くんと打ち合わせの名の下に合流しました。『グラス』では、藤井さんイチオシのカレーを食べることが目的です。


前回参加した藤井さんのセミナーの話の中で、熱く語っていたのがここのカレーの話でした。その昔、西宮北口に『サンボア』という学生しか入れないお店があり、そこの看板メニューが「インベロ」というカレーだったそうです。それはカレーの常識を覆すもので、ルーはサラサラ、ご飯を薄焼き卵で包み、その上には限界まで薄くしたカツが乗っています。『サンボア』が閉店した後も常連たちから復活を望む声が強く、その声に応えたのが『グラス』でその名も『思い出の北口カレー』なのだそうです。

これが食べたくて、敢えて打ち合わせ場所を『グラス』にしてもらいました。
確かに今まで僕が食べたことのないカレーです。そして、また食べたくなる不思議なカレーでした。
気になった方はぜひ『芦屋グラス』へ行ってみてください(笑)。

一度なくなっても多くの人から復活が望まれるほど、長く愛されるって素晴らしいですね。

それではまた。

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花畑和幸でした。

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株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。