プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(番外編)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その56回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

〜対談終了後〜

藤井:今回の新作、花ちゃんのブログも読んだけど、ホントにいいよね。

花畑:3年目にして今やりたいことをやりきった自信作!と言い切れるかもしれません。でもカタログのモデル撮影のときの藤井さんのスタイリングはスゴかったです!僕はあの(二ノ丸さんがモデルの)パイピングジャケットに、赤チェックのベストを合わせるなんて、発想がなかった!

藤井:それもきっと思い込みだよね。

花畑:パイピングジャケットは編地が三つ杢なんですよ。すでに3色混ざってるのに、そこにさらにチェックなんて…。

藤井:僕らは三つ杢とか二重臼(にじゅうす)とかその意味がわかるけど、普通の人にはわからない。カーキのベースに白の縁取りって感じでしょ?

花畑:タブーを知ってて崩す!?(笑)

藤井:あの時は事前情報も何もなかったんで(笑)、直感だけど。

花畑:すみません!(汗)。でもその直感も経験に基づくものですよね。

藤井:スタンダードを知って、その上で崩してくのが個性だよね。ブランディングでもそうだけど、基本、ブランディングルールはちゃんと守る。今の僕らぐらいの世代の男性は、ブランディングルールやスタンダードはちゃんと知ってる人が多いよ。でもなかなかそれを崩せない。反対に僕らより下の世代は、そんなルールをちゃんと知らずに、好き勝手にするのが個性、カッコいいと思ってるフシがある。

花畑:僕らはその間のツナギ世代!?

藤井:そうだね。上の世代と下の世代の通訳がいるよね。それにはわかりやすい言葉や見せ方をしていくことが重要だと思う。hbkkのメインターゲットが40代、50代なら、スタンダードを知ってる人たちだから、それを崩す楽しみを知ってもらえるようにすると広がるんじゃない?

花畑:勉強になります(笑)。ありがとうございました!!

 

【対談を終えて】

初めての対談ということで、どんな展開になるか期待と不安を感じていました。

藤井さんとはワールド時代、毎週のように出張先で一緒に仕事をしていた時期がありましたが、改まって「仕事とは」「人生とは」と向き合って話したのは初めてでした。

今回、対談してみて新たな発見がたくさんありました。これからも対談シリーズを続けていきたいと思います。いろいろな方からどんな話が聞けるか、とても楽しみになった第1回目でした。

ちなみにサブタイトルの~仕事、遊び、人生~はhbkkのコンセプトの「lavoro  giocare  vita」から取りました。一生懸命仕事して、思い切り遊んで、人生を楽しむ。そんな人たちの話を伝えていきたいと思います。

 

【藤井雅範 × 花畑和幸】
もう一度、最初から読みたい方はコチラからどうぞ!

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その3)

 

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
hbkk.jp

有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その3)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その55回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

その1はコチラ

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

その2はコチラ

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

 

 

 

遊びが仕事になる、その世界観とは?

藤井:メンズファッションをついにやろう、と思ったきっかけは?

花畑:ガンを経験したのが一番の理由でしたが、やっぱり(レディースという)想像ではなくて、自分の着たいものを作りたいと思いました。

藤井:それは楽しいよね〜。

花畑:ホント「自分が着る」ことを考えながら作るのはリアリティもあるし、その先のコーディネートを考えるのも実に楽しいです!

藤井:その「仕事なんだけど楽しい、遊んでるみたいだけど仕事」っていう感覚を持っていたいよね。

花畑:そうですね、判断基準が基本的に自分ですからね。個人事業主でやってる強みでもあるかもしれません。

藤井:今は大企業の社長でも幸せそうに見えない人も多いからね。

花畑:でもその分いろいろな場面で迷います…藤井さんは迷ったときはどうするんですか?

藤井:独立する時もそうだったけど、僕は「10年後の自分が今の自分を見たらどう言葉をかけるか」というのを常に考えるようにしてるよ。

藤井さんのVMDセミナーのワンシーン

花畑:なんかカッコいいですね。

藤井:迷ったときって、考えれば考えるほど身動き取れなくなるやん。行動するから気がついたり次のアクションが起こったりするのに、行動する前にアレコレ考えてしまって動けなくなる。そんな時に、少し自分から離れた視点で自分を見る、というのが大事だなぁと思うようになって。僕も人の目を気にするタチなんだけど(笑)、「10年後の自分」の視点を持つようになってからは、やりたいことはやった方が良いと思えるようになったし、やりたくないことはやらなくていいな、と。行動するから気づくんだ、とわかってからはそうやって(自分自身を勇気づけて)「行動する練習」をしたよ。

花畑:楽しんで仕事をする(笑)!でもまだまだなんですよ〜。売上が追いつかない〜(泣)。

藤井:いくらネット通販やSNSがあると言っても、それだけではダメだからね〜。メディアの使い方も今はちょっと場当たり的なんじゃない?もう少し、連動させる仕組みとかシナリオとか、設計をしっかり立てたら良いんじゃないかな。

花畑:前に藤井さんに教えてもらいましたよね。昨年、Facebookで新作を紹介した時、「なんで価格がないの?そこはちゃんと売り込まなきゃ。ちゃんとインフォメーションした方が良いよ」って。僕も人の目を気にするタチなんで(笑)、こんなとこで売り込んで大丈夫かな、これ見よがしで嫌がられないかな、とか気にしてたんですけど…。

藤井:売り込みばっかりだとみんなうんざりするけど、新作を出したときなんてそれをちゃんと伝えなきゃ意味がない。この情報の多い時代に1回で伝わるわけがないし、みんながいつも全部読んでくれるわけじゃない(笑)。それ以前に、普段から花ちゃんの世界観をブログでちゃんと伝えられてたら、花ちゃんの作るものに共感を持ってくれる人が見てくれるようになるわけだから。もっと花ちゃんらしい世界観を発信してみたら?

花畑:今回の新作はカタログも作ったんですけど、商品の説明文だけじゃなくて、コーディネートやイメージをわかりやすく伝えられたら、と吹き出しや切込みを考えてみました!

藤井:楽しみだね〜。やっぱり自分が着たい服がコンセプトなんだから「同世代のターゲットが喜んで着たくなる」ような仕掛けやそんなイメージが伝わる仕組みを考えていかなくちゃね。ファッションに自信のない同世代の「敷居」を下げてあげなくちゃ。同業でも異業でも、コラボレーションとかは?

花畑:考えてます!藤井さんとの再会から繋がった雑賀さんの協賛で、高槻阪急店で11月27日〜12月3日、ポップアップ(=期間限定販売)に出店します!

藤井:近い世代のターゲットならコラボするとお互いに広がるよね!

花畑:その時は藤井さんもお力を貸してくださいね〜。

藤井:楽しみだね!!

花畑:藤井さん、対談の初回ゲスト、本当にありがとうございました!

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第1回ゲスト:藤井雅範(株式会社ライトハウス 代表取締役)
http://vmd-lighthouse.com
アパレルメーカー・株式会社ワールドにて30年近く一貫してVMD(visual merchandising)の専門職に従事。。2014 年に起業し、アパレルだけでなく幅広い業界で『リアル店舗の売り上げアップ』をテーマにコンサルティングやセミナー講師、VMD 教育研修などを行っている。SNSを駆使した発信もわかりやすい。大の村上春樹ファン。

有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回ゲスト:藤井雅範さん(その2)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その54回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

会社を立ち上げる!こだわることの大切さ

花畑:僕もそうです。もともと服が好きで、好きな服やスタイルを作りたくて就職したのに、売れればなんでもいい、売上が一番、はなんか違うな、と。

藤井:それで独立を?

花畑:そうですね、MDをやりながらも40歳までに独立したい、とはずっと思ってましたから。会社で2001年にセカンドキャリアの募集があって、退職金も上乗せされるから事業資金にできるし、今しかない!と(笑)。それが38歳でした。

藤井:早いね〜(笑)。

花畑:でも思った以上に苦戦しましたね。やっぱり大企業の看板は大きかったことを痛感させられましたし。服が好きだからメンズをやりたい気持ちも少なからずあったけど、持ってるノウハウはレディースしかないので、想像で作ってました(笑)。特に当時は、メンズはビジネスとして成り立たない、という思い込みがありましたね。

藤井:なんで?

花畑:積み上げてきたものがレディースだけというメンズファッションへの自信のなさと、当時もレディースの店舗は増えていっても、メンズのショップはやっぱり縮小傾向にありましたしね。今のネット通販やSNSでの拡散なんかもまったくない時代でしたから、販路も店舗しか見えてなかったんですね。

藤井:僕も花ちゃんとは立場は違うけど、扱ってるのはファッション。ファッションはコーディネート。コーディネートにはライフスタイルまで含まれる。一枚だけでは伝わらない価値を伝えたい。なのに発信が“モノ中心”で良いのか?と、今僕がやってるVMDの走りのようなことを考え始めて。しかもロジカルに!!(笑)。それを何年かやっていくうちに、この考え方や技術をもっとたくさんの店舗に知ってもらって、もっとたくさんの人が服を好きになってくれたら、と思うようになって。会社のものだけにしておくのはもったいないかも!?(笑)と。しかも個別だからAIにはできない!!(笑)。それで50歳で決断!(笑)

花畑:独立しましたが、会社を立ち上げたからには大きくしないと!と、これも思い込みなんですけどそんなプレッシャーを自分にかけて、余計に苦しみましたね。

藤井:昔はみんな、会社は大きくしていくものだ、と思ってたよね。そんな時じゃないの?病気をしたのは…。

花畑:そうですね。本業以外にも手を出して迷走して、いろいろ無理が祟って…。

藤井:人生観、変わった?

花畑:はい。最初にガンがわかった時は、僕はもう死ぬんだ、と思いましたから。で、その時に「死ぬまでにやりたい10のこと」を書いてみたんですよ。

藤井:それ、いいね〜。

花畑:いつかやりたい、と漠然と思ってても、その「いつか」は来ないかもしれない!と本気で思ったので。

藤井:その10個はどんなこと?

花畑:楽器をやる/小説を書く/ニューヨークへ行く/マリンスポーツをする/ウィンタースポーツをする/フルマラソンを走る/イタリア語を学ぶ/メンズブランドを作る…あと何だったかな?

藤井:それでメンズブランドのhbkkが誕生した、と!!

花畑:ちょうどその頃にはネット通販やSNSもあって、無店舗で(リスクを最小限にして)できるんじゃないか、と。参加してる交流会などで経営者の男性の知り合いも格段に増えましたし。藤井さんにも再会しましたしね!(笑)

〜次回「遊びが仕事になってる、その世界観とは?」に続く〜

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有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その53回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

●40代、50代に捧ぐ、仕事への向き合い方

花畑:今はお互い独立して活動していますけど、藤井さんは若い頃から独立志向はあったんですか?

藤井:全くなかったね。僕らの時代は入社したら先輩や上司に言われるがまま、でしょ(笑)。特にウチ(二人とも株式会社ワールド出身)は、アパレルなのに体育会系で先輩の言うことは絶対で。仕事も面白かったし、独立とか考える余裕もなかったね。

花畑:僕は実は入社して1年目の後半ぐらいから、いずれは独立したいと思ったんですよ。営業の仕事は、展示会で受注して、納品して、集金して…、この流れって若い社員もベテランもやってることは同じやん、これを20年も30年もやり続けるのか?とか生意気にも思っちゃって(笑)。

藤井:なかなかの視点やね〜(笑)。

花畑:でも営業ですからね、「モノづくり」がわからないことに気づいて。メーカーをやりたいのにやり方がわからない(笑)。当時の小売店さんとかに相談しましたよ。

藤井:小売店さん!? お客さんに相談したんや〜。それ(業界的には)スゴい話(笑)!。

花畑:会社でも上司にMD(=マーチャンダイザー。商品の開発から販売計画や予算管理までを行う業務)をさせてくれとお願いしまくって。その時の上司から「新規顧客10件見つけてきたら異動させたる」といわれて。

藤井:10件?? 新規ってそんなに取れるもん??

花畑:いや、取れないですよ、1回の展示会で1〜2件が良いとこです。

藤井:それをやったんや?

花畑:やりました。もう必死です!ちょっと無理矢理なとこもありましたけど…(笑)。

藤井:根性やね〜!で、約束通り、異動?

花畑:ハイ、そこは守ってくれましたね。で、3年間生産管理で物作りを学んで、その後5年間MDとして仕事しました。

藤井:なるほどね〜。僕の場合は当時、会社も卸がメインだったから、各店舗に行って美しくディスプレイして、が楽しかったのよ。会社からの評価もあったし、お客さんにも可愛がってもらったし。でも会社がSPA(企画、製造、小売までの一貫体制)をやり始めた頃に違和感を感じ始めたかなぁ。

花畑:まったく方向が変わりましたもんね。

藤井:会議とかに呼ばれるんだけど「ロジカルな発表ができない奴は会議に出なくていい!」と言われて。論理的なんてめっちゃイヤやし、悔しくてしょうがなかった。(ロジカルに説明できなくても)自分の培ってきた仕事は結果(売上)が出せる、っていう自信もあったしね。

90年代当時の藤井さんの作品。今見ても雰囲気のあるディスプレイ

花畑:「こうした見せ方でうまく行きました」だけではダメ、ってこと?

藤井:そう。だから自分で店舗に行って、入り口で入店客数をカウントして、色鉛筆でお客様の動線を色分けしてつけて…って店に張り付いて数字を取って資料を作って会議に出してたよ。

花畑:色鉛筆!? 今のようなデジタルな仕組み、なかったですもんね。

藤井:そのマニュアル的なやり方で一時はうまく行ったのよ。成果の出てる店の見せ方や動線を真似するわけだから。でもしばらくすると次の壁がやってくるわけ。

花畑:…今ならわかる気がしますね。

藤井:そう、「全部同じやり方でやってもうまく行かない」。その頃、ちょうどモール出店も始まって、年間、200店舗が新規オープンするわけよ。全店舗、僕の担当…って見れるわけ無いやん!!(笑)。で、全部同じやり方で横展開するんだけど、うまく行かない店が出てくる。

花畑:その頃かな、商品開発の方でも「デザイナーの個性はいらん!」という方針になってきました。

藤井:そう、「誰がやっても同じ仕上がりになるような仕組みを作れ」って。これって、一見、トレンドに沿ってるように見えるし、一時的には売上も上がるけど…。

花畑:同質化してしまうから、結局、没個性になる!

藤井:そう。ブランドが、メーカーが、それでいいのか?と。「誰でもできる」は、今の時代ならあっという間にAIに取って代わられるよね。その頃が疑問符の付き始めかな。

〜次回、「会社を立ち上げる!こだわることの大切さ」 へ続く〜

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有限会社アチェット 代表取締役

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itsu葉のオープンに寄せて

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その52回目

少しずつ空気が冷たくなってきましたね。ニットの季節を心待ちにしている花畑です。

異業種交流会フェニックスクラブの友達の岡本勝弘さん(以下、岡本ちゃん)念願のお店が、10月7日にオープンしました。
店名は、創業メンバー5人で力を合わせて頑張ろうという意味を込めて「itsu葉」。(間違えてたらごめんなさい!)場所は京町筋のオリエンタルホテルの山側、KANJUビルの2階。着席で80名、立食なら100名収容の大型店舗です。

https://itsu-ba.com

岡本ちゃんがいたグリーンヒルホテル神戸が6月末に閉館した後は、交流会やパーティーの会場が無くなり困っていましたが、これでやっと解消されました。

オープンして1週間経った昨日、
西神飯店の松田社長とランチに行って来ました。通常営業になって初めての訪問です。

エレベーター前の入口にて。松田社長、hbkkの新作ジャケットを着こなしてくれています!

実は、松田さんと一緒にitsu葉に行きたい理由がありました。

松田さんは炉端焼き、中華、寿司などを経て、今は焼肉店を繁盛させている飲食店のプロフェッショナル。そのプロフェッショナルの目で見た感想が聞いてみたかったんです。
岡本ちゃんのお店がなんとしても成功してほしいという想いと、ぼくのビジネスにも参考になると思ったからです。

向かう車の中で、ぼくなりにお店の概略を説明しました。たちどころにいくつもの考え方が聞けました。
立地、コンセプト、メニュー、価格設定、販促などです。

選べるメインディッシュ。どれも美味しそう〜。サイドディッシュのサラダも新鮮でつい取りすぎてしまいます。

店に着いてからも経営者の眼でいろいろと意見を聞かせていただきました。

その中でまず感じたことは、飲食に限らずビジネスの基本は共通しているなということです。
いい物(サービス)を提供するのは当たり前。それをどうやって知ってもらい、継続し、お客様に他店を上回る満足を与え続けるか。

料理人から経営者になっていった経験談も聞けました。
ランチを50円値上げする難しさ、インバウンドへの対応、食べログの使い方などなど。

普段はすぐボケたがる松田さんが真面目に語ってくれたのでとても勉強になりました(笑)。

一番響いたのが、「新しく挑戦するときは周辺を徹底的にリサーチして、成功してる人の話を何人も聞くこと。」でした。

岡本ちゃんとスリーショット!黒のシェフユニフォームがイイですね!

最後に「itsu葉を盛り上げていこな。」で締めました。ノッテきた松田さんが厨房に入っていったのにはウケましたね〜。
「寿司握ろか?」と言って岡本ちゃんにやんわり断わられてたのは内緒の話です。

料理もとても美味しく、スタッフも素晴らしいitsu葉。
みなさんもぜひ足を運んでくださいね!

それではまた。

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有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

ノーベル科学賞おめでとう!!

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その51回目

サッカーW杯予選、バレーボールW杯、プロ野球クライマックスシリーズとテレビのザッピングに忙しい花畑です。
(なぜクライマックスシリーズが最後かは聞かないでください(泣))

吉野彰氏ノーベル科学賞おめでとうございます㊗️
スマホなどに使用されるリチウム電池を開発されたとか。
改めて日本の技術は素晴らしいなぁと誇らしい気持ちになります。

リチウム電池と言えば、思い出すことがあります。それは先月のイタリア出張での出来事。
経費削減のため、今回も選んだのはチャイナエアラインです。
行きは北京経由でミラノ、帰りは上海経由で関空というルートです。

関空から出発して、北京に着きました。トランスファーなので、改めてセキュリティチェックを受けますが、北京でのそれがめちゃくちゃ厳しい。

今の時代、リチウム電池を搭載した物は預け入れができません。
携帯電話、パソコン、タブレットからモバイルバッテリーなどはすべて機内持ち込みです。

北京でのセキュリティにて。
手荷物をカゴに入れ、ポケットの中の財布、携帯電話、時計、ベルトなどを外してゲートをくぐります。
自分の手荷物が流れてきました。取ろうとすると、係員が止めながら言います。
「バレリ?」「えっ?」「バレリ?」「えっ?」
心の声…(なんやねん、バレリて…)
何回かこのラリーがあり、やっとわかりました。
「バレリ」とは「バッテリー」のことでした。

バッグの中をすべて見られます。その時出てきた物で、場が緊迫します。「これは何だ?」顔を見たら言いたいことがわかります。

「メジャーや」「あん?」「そやからメジャーや言うてるやろ。仕事道具なんや!」イラついてたので関西弁で言うたりました。

それをシゲシゲとみる係員。
それをシャーッと引っ張った途端、「ハハハハハ」笑ってます。
早よ返せ!

えーと、何が言いたいかと言いますと…。
中国のセキュリティは厳しい。
バッテリーは機内持ち込みへ。
バレリはバッテリーのこと。

最後に吉野彰さん、ノーベル科学賞おめでとうございます。

それではまた。

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新作販売会、いよいよ開催します!

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その50回目

週末の販売会に向けて、台風の行方にやきもきしている花畑です。

今年も昨年同様ドアズ様のショールームをお借りして、販売会を開催します。
日程は10月11.12日、11月15.16日、12月13.14日の3回を予定しています。(あ、東京でも10月24.25.26日、開催予定です!東京方面の方、よろしくお願いします!改めてご案内しますね!)

28,000円+税(商品コード/80-49000)

今回のhbkkはニットらしいモノを作りたくて、編み地にこだわりました。まずは三つ杢で作ったノーカラーのジャケットです。

三つ杢とは異なる色の糸を3本合わせて編む編み地です。
単色とは違う、色がミックスした深みのある表情が出ます。
色の組み合わせを変えることでさまざまな見え方をするのも面白いです。大人の色気を感じさせるジャケットに仕上がりました。

24,000円+税(商品コード/80-39001)

次は二重臼(にじゅうす)という編み方で作ったジップアップのブルゾンです。

二重臼とは2本の違う色の糸を引き揃えて編んでいきます。
今回は洗いをかけたような表情を出したくて色の組み合わせを考えてました。ムラが出たような部分もあり、それも面白い味が出てるとお気に入りです。

29,000円+税(商品コード/80-39000)

そして新作第3弾は胸の辺りで編み地変化をさせたスタンドカラーのジャケットです。

編み地変化をさせることで前身頃に表情が出て、とてもニットらしい仕上がりになったとこれもご満悦です。

hbkkを立ち上げて3年めのシーズンを迎えました。
ずっと手探り、試行錯誤しながらやっています。トライ&エラーの繰り返しです。

初年度は多くの方に気に入っていただきたいと考えて作った結果、カラーもデザインもややベーシック過ぎたという印象を受けました。
翌年は前回好評だったジャケットにアイテムを絞り、バリエーションを増やしました。
そして3年めの今回は上にも書きましたようにニットらしさを求めて作りました。

まだまだ答えは見つかりません。多分この仕事を続けていっても、永遠に満足のいく物作りはできないかもしれません。

ただ好きだからやっている今はそれに尽きるのかなと思います。

石の上にも三年。
三年と言わずこれからもずっといろんな物を作っていきたいと改めて思っています。

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。

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