■スゴいことが起きる!?1000回への道、その63回目
前編はコチラ↓
イイものはイイ!をとことん伝える!
花畑:先日のポップアップでは、初めて一緒にさせてもらったけど、沖さんとしてはどうだった?
沖 :今回、これまでで一番楽しかったかもですね。
花畑:僕は初めての参加でいろんな経験と発見があったんだけど、その中でもちょっと象徴的なことに気づいたことがあって。
沖 :なんですか?
花畑:休憩時間に近所の島珈琲さんに行ったやん?あのコーヒーがすごく美味しくて。香りも良いし、お店の雰囲気も落ち着けるし。まず、お店に入った時の珈琲の香りで期待感が高まる!
沖 :そうですよね、ホント、美味しいです!
花畑:イイものは良いな、イイものは全然違うな、と。だからと言って、毎日ずっと通って飲み続けるのは価格的にも距離的にも無理だし、缶コーヒーやコンビニコーヒーを飲むことももちろんあるけど、コンビニのコーヒーの質がいくら良くなったと言われても、本物はやっぱり全然違うなぁと。
沖 :それって本当に象徴的ですね。
花畑:そう。僕らの商品も、素材と価格の価値がちゃんとわかってくれる人はいるんじゃないかと。
沖 :その素材と価格から見た価値って、知らないとわからないですもんね。だから発信が大事かなぁ。
花畑:ちゃんと知ってくれてたら、それぞれの人がその時々で使い分けてくれたら良いわけだしね。
沖 :単純な良い・悪いじゃなくなってきてますよね。個々によって価値観が全く違う。
花畑:でも僕らと同じような価値観を洋服に持ってくれてる人はいるよね。
沖 :絶対にいると思います。その人たちに向けて価値を発信していく。乱暴な言い方かもしれませんが、100人のお客様がいても、僕らと同じように洋服に価値観を持ってくれてる人はそのうち10人くらいで、その人たちは何らかのアクションを起こしてくれる。「いいね」したり、店や展示会やポップアップに来てくれたり。でも、さらにその10人のうちの1人がやっと購入してくれる、くらいの確率なんじゃないかと思うんですよね。
花畑:そんなもんかぁ。
沖 :それに今、SNSでも情報が溢れてるし、これからもっと増えていくだろうから、「自分たち(の商品)はこうなんだ」「僕はこれが好き!」の軸をしっかり持って発信し続けないと埋もれてしまいますよね。でもその100人はお客様ですから、見てくれてるんですよ。
花畑:沖さんはSNSでもホントにマメに発信してるよね。
沖 :ウチの顧客層からいえば、完全にアナログなんですよ。顔を見て、DMを送って、足を運んでもらって、商品を説明して。それも継続してるけど、この時代、どこかでデジタルが主になっていくのは間違ないし、個人的に興味もあったから始めたんですけど。
花畑:僕も、沖さんや藤井さんに勧めてもらって始めてるけど、やっぱり書くことに迷ったり、義務感みたいになって気が乗らなかったりするんだよね。。。
沖 :今はホントに周りになんでもあるから、自分のところで買ってもらう理由がいるんですよね。1円でも安く買いたい人は1円でも安い物が良い、という人達が集まるところで買う。僕らの商品って、1点モノでもないけど、量販のものでもない…そうなると商品も価格もちゃんと説明して、納得してもらわないといけない。とすると、こちらからはあらゆる手段で情報を発信していくことが大事になるんですよね。
花畑:最近の僕らの合言葉みたいになってるけど『何を買うかより、誰から買うか』だね。
沖 :あまりカタくならずに、気軽に、自分が楽しい、面白い、と思うことを発信するのでいいと思いますよ。義務感で書いたものは面白くないです(笑)。
花畑:「いいね」の数とか、気にならない?
沖 :多少は気になりますけど、「いいね」がなくても結構、読んでくれてますよ。全然「いいね」してくれないお客さんが来られて、お話してると僕のブログの記事の内容だったり…という経験はいっぱいあります。目に見える反応だけを気にしちゃダメです(笑)。
花畑:なるほど。。。見てくれてると思う!って大事かもね。それともう一つ、今回のポップアップで面白かったのは、期間限定ってこと。
沖 :リアル店舗は『いつもここにあります、ずっとここに居ます』ですもんね。
花畑:期間限定だと、提供する側はもちろん、お客様側も一期一会というか、今しかない、という緊張感があって、決定される方も多いなと。
沖 :それはそうですね〜。
花畑:さっき、リアル店舗のこれからの在り方、みたいな話が出たけど、リアル店舗も期間限定で何かしてみるのもアリなんじゃない?
沖 :劇場型!というヤツですね。モノを置いていて時期が来たらセールで、という普通のリアル店舗の流れではなく。
花畑:ポップアップに出してた商品は「オキセレ」やったやん。リアル店舗はそのままで、「オキセレ」を全国で期間限定で売り歩くとか。空き店舗や空きスペース、今や全国にいっぱいあるし。
沖 :創業の精神!『行商』!!それ面白いですね〜!!!
【対談を終えて】
商店街の衰退が叫ばれて久しいです。その商店街をあの手この手を用いながら盛り上げようと日々奮闘している沖社長。
長年の顧客を大切にしながら、新しい取り組みに挑戦する姿は悲壮感は無く、どこか楽しみながらやっている風に見えます。それが沖さんの人としての魅力につながっているのかも知れません。
知らんけど。
毎日の黒板やSNS、季節毎のニュースペーパーや商店街のイベント、そしてポップアップの出店など沖さんは止まることをしません。
その行き着く先の景色はまだ見えないけれど、きっとワクワク楽しいことは確かだと思います。これから先もずっとワチャワチャしながら、周りに元気を与えてくれる存在でいてほしいと思います。
オッキー、今回は楽しいお話をありがとう。
次はトン活ネタの続編をお願いします!
それではまた!
ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
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有限会社アチェット 代表取締役
株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。