プロフェッショナルに聞く~仕事、遊び、人生~ 第1回 ゲスト:藤井雅範さん(その1)

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その53回目

【藤井雅範 × 花畑和幸】

●40代、50代に捧ぐ、仕事への向き合い方

花畑:今はお互い独立して活動していますけど、藤井さんは若い頃から独立志向はあったんですか?

藤井:全くなかったね。僕らの時代は入社したら先輩や上司に言われるがまま、でしょ(笑)。特にウチ(二人とも株式会社ワールド出身)は、アパレルなのに体育会系で先輩の言うことは絶対で。仕事も面白かったし、独立とか考える余裕もなかったね。

花畑:僕は実は入社して1年目の後半ぐらいから、いずれは独立したいと思ったんですよ。営業の仕事は、展示会で受注して、納品して、集金して…、この流れって若い社員もベテランもやってることは同じやん、これを20年も30年もやり続けるのか?とか生意気にも思っちゃって(笑)。

藤井:なかなかの視点やね〜(笑)。

花畑:でも営業ですからね、「モノづくり」がわからないことに気づいて。メーカーをやりたいのにやり方がわからない(笑)。当時の小売店さんとかに相談しましたよ。

藤井:小売店さん!? お客さんに相談したんや〜。それ(業界的には)スゴい話(笑)!。

花畑:会社でも上司にMD(=マーチャンダイザー。商品の開発から販売計画や予算管理までを行う業務)をさせてくれとお願いしまくって。その時の上司から「新規顧客10件見つけてきたら異動させたる」といわれて。

藤井:10件?? 新規ってそんなに取れるもん??

花畑:いや、取れないですよ、1回の展示会で1〜2件が良いとこです。

藤井:それをやったんや?

花畑:やりました。もう必死です!ちょっと無理矢理なとこもありましたけど…(笑)。

藤井:根性やね〜!で、約束通り、異動?

花畑:ハイ、そこは守ってくれましたね。で、3年間生産管理で物作りを学んで、その後5年間MDとして仕事しました。

藤井:なるほどね〜。僕の場合は当時、会社も卸がメインだったから、各店舗に行って美しくディスプレイして、が楽しかったのよ。会社からの評価もあったし、お客さんにも可愛がってもらったし。でも会社がSPA(企画、製造、小売までの一貫体制)をやり始めた頃に違和感を感じ始めたかなぁ。

花畑:まったく方向が変わりましたもんね。

藤井:会議とかに呼ばれるんだけど「ロジカルな発表ができない奴は会議に出なくていい!」と言われて。論理的なんてめっちゃイヤやし、悔しくてしょうがなかった。(ロジカルに説明できなくても)自分の培ってきた仕事は結果(売上)が出せる、っていう自信もあったしね。

90年代当時の藤井さんの作品。今見ても雰囲気のあるディスプレイ

花畑:「こうした見せ方でうまく行きました」だけではダメ、ってこと?

藤井:そう。だから自分で店舗に行って、入り口で入店客数をカウントして、色鉛筆でお客様の動線を色分けしてつけて…って店に張り付いて数字を取って資料を作って会議に出してたよ。

花畑:色鉛筆!? 今のようなデジタルな仕組み、なかったですもんね。

藤井:そのマニュアル的なやり方で一時はうまく行ったのよ。成果の出てる店の見せ方や動線を真似するわけだから。でもしばらくすると次の壁がやってくるわけ。

花畑:…今ならわかる気がしますね。

藤井:そう、「全部同じやり方でやってもうまく行かない」。その頃、ちょうどモール出店も始まって、年間、200店舗が新規オープンするわけよ。全店舗、僕の担当…って見れるわけ無いやん!!(笑)。で、全部同じやり方で横展開するんだけど、うまく行かない店が出てくる。

花畑:その頃かな、商品開発の方でも「デザイナーの個性はいらん!」という方針になってきました。

藤井:そう、「誰がやっても同じ仕上がりになるような仕組みを作れ」って。これって、一見、トレンドに沿ってるように見えるし、一時的には売上も上がるけど…。

花畑:同質化してしまうから、結局、没個性になる!

藤井:そう。ブランドが、メーカーが、それでいいのか?と。「誰でもできる」は、今の時代ならあっという間にAIに取って代わられるよね。その頃が疑問符の付き始めかな。

〜次回、「会社を立ち上げる!こだわることの大切さ」 へ続く〜

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
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有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

itsu葉のオープンに寄せて

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その52回目

少しずつ空気が冷たくなってきましたね。ニットの季節を心待ちにしている花畑です。

異業種交流会フェニックスクラブの友達の岡本勝弘さん(以下、岡本ちゃん)念願のお店が、10月7日にオープンしました。
店名は、創業メンバー5人で力を合わせて頑張ろうという意味を込めて「itsu葉」。(間違えてたらごめんなさい!)場所は京町筋のオリエンタルホテルの山側、KANJUビルの2階。着席で80名、立食なら100名収容の大型店舗です。

https://itsu-ba.com

岡本ちゃんがいたグリーンヒルホテル神戸が6月末に閉館した後は、交流会やパーティーの会場が無くなり困っていましたが、これでやっと解消されました。

オープンして1週間経った昨日、
西神飯店の松田社長とランチに行って来ました。通常営業になって初めての訪問です。

エレベーター前の入口にて。松田社長、hbkkの新作ジャケットを着こなしてくれています!

実は、松田さんと一緒にitsu葉に行きたい理由がありました。

松田さんは炉端焼き、中華、寿司などを経て、今は焼肉店を繁盛させている飲食店のプロフェッショナル。そのプロフェッショナルの目で見た感想が聞いてみたかったんです。
岡本ちゃんのお店がなんとしても成功してほしいという想いと、ぼくのビジネスにも参考になると思ったからです。

向かう車の中で、ぼくなりにお店の概略を説明しました。たちどころにいくつもの考え方が聞けました。
立地、コンセプト、メニュー、価格設定、販促などです。

選べるメインディッシュ。どれも美味しそう〜。サイドディッシュのサラダも新鮮でつい取りすぎてしまいます。

店に着いてからも経営者の眼でいろいろと意見を聞かせていただきました。

その中でまず感じたことは、飲食に限らずビジネスの基本は共通しているなということです。
いい物(サービス)を提供するのは当たり前。それをどうやって知ってもらい、継続し、お客様に他店を上回る満足を与え続けるか。

料理人から経営者になっていった経験談も聞けました。
ランチを50円値上げする難しさ、インバウンドへの対応、食べログの使い方などなど。

普段はすぐボケたがる松田さんが真面目に語ってくれたのでとても勉強になりました(笑)。

一番響いたのが、「新しく挑戦するときは周辺を徹底的にリサーチして、成功してる人の話を何人も聞くこと。」でした。

岡本ちゃんとスリーショット!黒のシェフユニフォームがイイですね!

最後に「itsu葉を盛り上げていこな。」で締めました。ノッテきた松田さんが厨房に入っていったのにはウケましたね〜。
「寿司握ろか?」と言って岡本ちゃんにやんわり断わられてたのは内緒の話です。

料理もとても美味しく、スタッフも素晴らしいitsu葉。
みなさんもぜひ足を運んでくださいね!

それではまた。

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株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

新作販売会、いよいよ開催します!

■スゴいことが起きる!?1000回への道、その50回目

週末の販売会に向けて、台風の行方にやきもきしている花畑です。

今年も昨年同様ドアズ様のショールームをお借りして、販売会を開催します。
日程は10月11.12日、11月15.16日、12月13.14日の3回を予定しています。(あ、東京でも10月24.25.26日、開催予定です!東京方面の方、よろしくお願いします!改めてご案内しますね!)

28,000円+税(商品コード/80-49000)

今回のhbkkはニットらしいモノを作りたくて、編み地にこだわりました。まずは三つ杢で作ったノーカラーのジャケットです。

三つ杢とは異なる色の糸を3本合わせて編む編み地です。
単色とは違う、色がミックスした深みのある表情が出ます。
色の組み合わせを変えることでさまざまな見え方をするのも面白いです。大人の色気を感じさせるジャケットに仕上がりました。

24,000円+税(商品コード/80-39001)

次は二重臼(にじゅうす)という編み方で作ったジップアップのブルゾンです。

二重臼とは2本の違う色の糸を引き揃えて編んでいきます。
今回は洗いをかけたような表情を出したくて色の組み合わせを考えてました。ムラが出たような部分もあり、それも面白い味が出てるとお気に入りです。

29,000円+税(商品コード/80-39000)

そして新作第3弾は胸の辺りで編み地変化をさせたスタンドカラーのジャケットです。

編み地変化をさせることで前身頃に表情が出て、とてもニットらしい仕上がりになったとこれもご満悦です。

hbkkを立ち上げて3年めのシーズンを迎えました。
ずっと手探り、試行錯誤しながらやっています。トライ&エラーの繰り返しです。

初年度は多くの方に気に入っていただきたいと考えて作った結果、カラーもデザインもややベーシック過ぎたという印象を受けました。
翌年は前回好評だったジャケットにアイテムを絞り、バリエーションを増やしました。
そして3年めの今回は上にも書きましたようにニットらしさを求めて作りました。

まだまだ答えは見つかりません。多分この仕事を続けていっても、永遠に満足のいく物作りはできないかもしれません。

ただ好きだからやっている今はそれに尽きるのかなと思います。

石の上にも三年。
三年と言わずこれからもずっといろんな物を作っていきたいと改めて思っています。

それではまた。

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花畑和幸でした。

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歌は世につれ、世は歌につれ

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その48回目

一気に気温が上がり、夏気分になってきました。急いでハーフパンツを出してきた花畑です。

先日、家でゆっくりと「あなたが聴きたい歌の4時間スペシャル!」をテレビで見ました。安住アナ司会で定期的にやっていますね。
この番組、飲みながら観てると、めちゃくちゃ楽しい。

今回のテーマは
…これから生まれくる令和世代に我々が伝えたい珠玉の名曲集…
(長っ!)

聖子ちゃんの「赤いスイートピー」でキュンとなり、サザンの「いとしのエリー」を熱唱し、小田和正の「ラブストーリーは突然に」でドラマ「東京ラブストーリー」の赤名リカに想いを馳せる。感情が揺さぶられっぱなしです。

あっ、大塚愛ちゃんの「サクランボ」、やっぱりいい。最近はにゃんこスターのネタでしか耳にしてなかったけど。

スマップも出てきました。オープニングで「世界に一つだけの花」を歌い、「らいおんハート」も。その時、ちょっとした違和感が。
少し考えてその訳がわかりました。それは…木村拓哉が思い切りイキってること。

最近は世の中がアッサリしてきて、熱さとか一生懸命とかイキるとかはダサくて(←これも死語)敬遠される時代。
でも画面の木村拓哉は思い切りカメラ目線でイキっています。でもなぜかこれが不思議と新鮮に感じられました。

今の世の中、場の空気を読んで、忖度して、みんな気を使いながら生きています。それはとても大切なことだと思います。

でも時には解放してもいいのかなと、この番組を観て考えました。(特にキムタクシツコイ

平成のヒット曲を特集した番組が、懐メロの様相を呈してきているのは少しショックですが、年代ごとにいろいろなことを棲み分けるのは大事なことではないでしょうか。

hbkkもトレンドに迎合せず、若者ウケを狙わず、好きなものを作っていけたらと思います。(もちろん若者にも支持されたいですが)

この番組を観て、近々カラオケに行きたくなりました。米津玄師やあいみょんに惑わされることなく、サザン、聖子ちゃん、ミスチルを熱唱する決意です。(たかじんはどうしよかな。)

それではまた。

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サブスクリプション有り?無し?

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その47回目

出遅れましたが、記念すべき令和初ブログです。

いい天気の日が続きます。1日のうちの気温の差が大きいので体調管理が難しいですね。
今日も暑いぐらいでしたが、こんな日はサボって外でビールを飲みたくなる花畑です。(明日は雨のようですが)

やろうと思いながら、なかなか手をつけてなかった衣替えを始めたところ、クローゼットの奥に長い間、開けてなかった衣装ケースを発見。

開けてみると懐かしい服が次々に出てきます。メンズビギ、ムッシュニコル、メンズメルローズ、ヨージヤマモト、インアンドヤン etc‥

学生時代、アルバイト代のほとんどを注ぎ込んで買っていたデザイナーズブランドの商品の数々です。

当時はデザイナーズブランドが大ブームでした。毎週のように買い物に行ってましたが、なかなかのお値段で学生にとっては高嶺の花。
夏と冬のバーゲンに、京都は河原町BALに並んでやっと買えていたものでした。その頃のバーゲンはすごい人出で、押し合う人でBALのウインドウが割れたハプニングもあったと記憶しています。

そこまでしてやっと買えたときは、嬉しくて嬉しくて、用も無いのに上下デザイナーズブランドを着て河原町を行ったり来たりしてましたね。

ところで最近、サブスクリプションという言葉をよく耳にします。いわゆる「定額サービス」。
このサービスがいろいろなジャンルで急速に広がっています。
アパレル業界も例外ではなく、定額を払えば毎月何枚かの服がスタイリングされて送られてくるとか、スーツを送ってくれるサービスもあるようです。
そのシーズンのトレンドが届いて、収納や手入れの必要もない。いいことだらけのような気がします。

特に最近はミニマリストとか断捨離とかの言葉も耳にする中、所有することがあたかも時代遅れのような風潮もあります。

今回の衣替えで30年以上も捨てられなかった服を見つけたとき、当時の服を買ってとても嬉しかった気持ちが蘇ってきました。自分で洗濯やアイロン掛けしたり、収納にも気をつけたり。
アパレルの仕事がしたいと思ったのは、この時の経験が大きく影響してるのだと思います。

サブスクリプションもいいですが、自分の好きな服を見つけて、手に入れた時の喜びも捨てがたいと思います。
hbkkとしては、長く大切にしてもらえるモノを作り続けていけたらいいなと思います。

クローゼットの整理をしていて、もう一つ見つけた服があります。

それは就職活動の時に着たスーツ。

両親ではなく、兄が初任給で買ってくれました。スーツも時代と共にシルエットが変化します。リクルートスーツは社会人になってからは一度も着ることはありませんでした。それでも捨てられなかったスーツ。

誰でもそんな愛着のある一着があるような気がします。

あっ、知育玩具を定期的に送ってくれるサービスも見つけました。可愛いお孫ちゃんには利用しようかなと思っています(笑)。

それではまた。

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花畑和幸でした。

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平成最後の日に昭和を想う

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その46回目

10連休も半ばを迎え、何故か焦り気味の花畑です。

いよいよ今日は平成最後の日です。
ここ最近は何かと言えば「平成最後の〇〇」というフレーズをやたら耳にしましたね。それも今日で終わります。

そんな平成最後(また言うてる)の月に発売されたアルバム「昭和38年」
2020年紅白歌合戦出場(予定)ブラボーしろうさんが歌っています。

彼が生まれたのが昭和38年。その頃の風景が浮かんできて、当時にタイムスリップするような感覚になる素敵な曲です。映画にもなった「三丁目の夕日」のような世界観です。

ぼくも37年生まれなので、同世代。歌詞の中にあるようにマントを巻いたり、秘密基地を作ったりして毎日遊びまわっていました。その手には5円で買った鯨のカツを握りしめてましたね。

そんな素敵なアルバム「昭和38年」は2枚組です。「勝手にしやがれ」や「積木の部屋」などのシブいカバーも入っています。興味のある方はamazonでも買えますよ!

ぼくがこのアルバムをお勧めする理由は???
歌詞カードの中で、hbkkのボイルウールのジャケットを着用してくれてるんです。嬉しいですね!
あっ!お勧めの理由の一番は曲が素晴らしいからですよ、もちろん(笑)

さて昭和38年生まれのスターがもう一人。何度かブログなどでも登場いただいてるVMDの達人、藤井雅範先輩です。

もともとは視覚に訴えて来店を促し、店内の動線やレイアウトを計算し、接客も含めて購買に結びつけていく。それがVMDの役割だと理解しています。(先輩、拙い説明ですみません!)

最近の藤井さんはそれをセミナーやSNSを用いて、発信し続けています。毎日のツイッターの内容も一貫していて、毎回勉強になります。

一番凄いのはそれが朝の5時ごろにツイートされていること。いつ寝てるんですか、先輩。
皆さんもぜひツイッターで@mars1333検索してくださいね。

そんな藤井さんが新しい形のセミナーを開催されます。

初めてのおしらせ!《VMDセミナー・エレメント》開催します

『忙しくて長時間の参加が難しいのです・・・』
『参加したいけどスケジュールが合わなくて・・・』

そんな方たちに向けて、いつものセミナーより時間を短縮して、内容もギュッと濃縮されているそうです。(ここは想像ですが)
嬉しいことに受講料も参加しやすく設定されています。

これを機会に藤井さんの熱い語りを聞いてみませんか?
いろいろな業種、業界ですぐに実践できる内容が満載です!

平成最後の日にふと昭和を想いました。みなさんの平成はどんな時代でしたか?

明日からは新しい時代「令和」が始まります。希望に満ちた素晴らしい時代が待っています。

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感極まった記念式典

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その45回目

しばらくブログをサボっていましたが、その言い訳をブログでしようと企んでいる花畑です。

私事ですが、異業種交流会に参加しています。その名は「神戸フェニックスクラブ」(以下kpc)。震災復興の想いを込めて1999年に設立されました。

今、私は代表世話人という大役を仰せつかっております。そのkpcが今年創立20周年を迎えるということで、2月16日土曜日に記念式典を開催しました。1年半前に実行委員会を立ち上げ、あれこれ議論しながら企画を進めてきました。

物産展でメンバーの商品やサービスを知り交流を深め、基調講演ワークショップ懇親会…懇親会ではゲームやライブも、という盛りだくさんの内容です。

会員に加えて、OBの方や他府県からも参加いただき、総勢150名超えの記念式典になりました。

正直に告白しますと、本番が近づくにつれて、期待と不安で一杯でした。特に心配だったのは今回の記念式典での最大の目玉「You Tubeによるライブ中継」です。それも全国に向けて。

せっかくの記念式典なので、その場にいない人にも見てほしい。軽い気持ちで実行委員会に提案しました。
「よっしゃ、これはええ案や!」自己満足に浸りながらドヤ顔です。

ところが動画を担当してもらうメンバーからは想定外の反対意見が…。
「誰が見ますの?」「費用対効果が悪すぎる」etc.

そこをなんとか押し切って中継することになり、事前の打ち合わせやテストも行いましたが、当日、会場でリハーサルをするとこれがなかなか繋がりません😥。

記念式典が始まる直前まで繋がらず焦りまくりましたが、時間が押したおかげもあり奇跡的に繋がりました。
他にも不安要素は山ほどありました。収支は?、ゲストの参加申し込み状況は?、タイムスケジュールは?、アトラクションは?、ライブは?、サプライズは?…考え始めたらキリがありません。

そんなこんなで迎えた本番当日は、半ば開き直って臨みました。

藤井雅範先輩の基調講演はさすがの安定感!とても好評でした。
後輩の沖さんもトークショーで盛り上げてくれました。

自分で椅子を運んで登場した沖さん

結果は大きなトラブルもなく、終了しました。多くの方からお褒めの言葉もいただきホッとした途端、思わず涙が出てしまったのはここだけの話。ああ恥ずかしい…。

両副委員長に囲まれて

ここでとても嬉しかったことを報告させていただきます。
それは多くの方がhbkkのジャケットを着用してくれていたこと。

全員ジャケットはhbkk

各地で販売会をやらせていただきましたが、購入してくれた方がそのジャケットを着て参加してくれました。「花ちゃんに見せないとね」などと嬉しい言葉とともに。

「ビジネス交流の場でもお使いいただけます」というセールストークを実践してくれました。

大盛り上がりのブラボーしろうライブ!

改めて記念式典を終えて思うこと。

「チームで事を進める大切さ」です。実行委員会のメンバーはボランティアでとても頑張ってくれました。それぞれの専門分野で実力を発揮してくれたおかげで今回の大成功があったと思います。(密かに自画自賛)

さて1年半にわたって企画した記念式典が終わりました。祭りのあとの心境ですが、ここでエアポケットに落ちる事なく、次に向けて頑張っていきたいと思います。(ちゃんとブログ書けよという声も聞こえてきますが…)

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。

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素材について考えるの巻

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その44回目

えべっさんにお参りしたときの御神籤が中吉で、ちょっと悔しい花畑です。

街はバーゲンセール真っ最中ですね。見ていて最近、感じることがあります。それはニットの素材について

やはりニットを中心に見て周ります。素材、デザイン、品質、プライスなどをチェックします。

気になるデザインを見つけて、まずは素材感を確かめます。それから下げ札で混率、プライス、メーカーなどを見て、最後に洗濯表示を見ます。

デザインが素敵で手ざわりが良く、いくらぐらいかなと想定して上代を見て、納得がいけば購入という流れでしょうか。さすがに今はhbkk一筋なので購入はめったにしませんが(笑)。

冒頭に書きました気になることとは、使用素材の変化です。

結論から言うと、いろいろな素材の組み合わせのバリエーションが増えたということです。

かつて秋冬のニット素材といえば、まずウール、羊毛です。それからカシミヤ、アルパカ、アンゴラなど天然の獣毛素材が中心でした。

ウールのメリットは、軽くて暖かくて、吸湿性があり、シワになりにくく、抗菌作用もあるというところでしょうか。

デメリットもあります。虫に食われたり、縮むこともありますが、なんと言っても「お値段が高い」。

そこを補うべく登場したのが合成繊維です。代表的なのはアクリル、ポリエステル、ナイロンなどですね。

特にウールに近いのがアクリルです。膨らみもあり、暖かく、お値段が安い!おまけに虫にも食われません。
ただウールに比べて、吸湿性が無く、静電気が起きやすく、毛玉ができやすいというデメリットもあります。

かつてはウール100%、ウール70%・アクリル30%、ウール30%・アクリル70%などの混率があり、それで上代やブランドが棲み分けされていました。

ところが最近の素材の組み合わせのバリエーションの多いこと。

ウール✕アクリル✕ポリエステル✕ナイロンなんて製品もあります。ウールの比率を下げているのですね。

原因としては、ウールの原料価格の高騰です。一昨年あたりから傾向がありましたが、昨年は更に上昇しました。業界として必要に迫られての素材の組み合わせだと思います。

コストと上代とのバランスはアパレルにとって永遠の課題です。
できることなら納得のいく素材を使い、買いやすいプライスで提供したいと思います。

hbkkの製品は、デザインはシンプルでコーディネートがしやすく、素材にこだわって差別化することを大切にしています。実際、今回使用しているウールも国産のかなりいい糸を使いました。着用された方から「軽くて暖かいよ」と感想をいただいて、とても嬉しく思っています。

これからもhbkkとしてはなんとか工夫しながら、できる限り天然素材100%にこだわっていきたいと考えています。来年の糸値が怖いですが…。

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。

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お洒落について考えるの巻

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その43回目

昨日から仕事始めの方もいらっしゃいますね。そろそろ休みモードから切り替えないとと焦っている花畑です。

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて2019年第1回めのブログですが、「お洒落について」書いてみようと思います。なかなか大上段に構えたタイトルですが(笑)。

みなさんはお正月はどんな格好で過ごされましたか?

ぼくが子供の頃は、元日の朝起きると枕元に新品の下着が置いてありました。関西弁で言うところの「サラ」ですね。
それを身につけて、白のカッターシャツとVネックのセーターというスタイルだった記憶があります。
その格好でかしこまってお祝いの席に着くと、親父が和服姿で座っています。普段より威厳が数倍増しでした。

数年前まではぼくも和服を着ていましたが、最近は着なくなりましたね。動きにくいし、寒いし、手入れが大変やし。

それでもやはり、普段のようにデニムやチノパンという訳にもいかず、カシミヤのセーターにウールのパンツという格好に落ち着いています。

さて「お洒落について」。
余談ですが、最近まで洒の字を酒と勘違いしていました。お恥ずかしい‥

語源を調べると「晒れる」「戯れる」から来ているという説が有力です。
「晒れる」(される)は日光や風に当たって色が落ちること。真っ白の生地を「晒しの白」なんて表現しますね。

「戯れる」(ざれる)はたわむれること。「洒落がきいている」なんて表現もあります。

今、「あの人お洒落」とか、「センスがいい」という言い方をしますね。具体的にはどういうことでしょうか。
これは人それぞれで解釈が違うと思います。(なんや、そこ?)

ぼくなりのセオリーは、
1.TPOを考える
2.バランスに気をつける です。

まずTPOですが‥

敬虔な気持ちで迎える元日、
気の置けない友達との新年会、
仕事始めの挨拶周り、
家族サービスのお買い物、
初打ちのゴルフ。。。

オンとオフを意識しながらメリハリをつけたスタイルができたら素敵だと思います。

hbkkの広告塔を自負するぼくは、仕事関係の集まりはニットジャケット飲み会などはパーカーを着用しています。

そしてバランスとは‥
トップスとボトムスの丈、分量感、色合わせ、素材感などでントラストをつけるのがいいのかなと思います。

トップスが長ければボトムスは短く、ゆったりしてれば細身に、柄物には無地、ザラっとした素材にツルッとした素材(ベタな表現ですみません)。そこを意識するだけで変わると思います。

ぼくもエラそうに言えるほどではないのですが、いい年齢なので悪目立ちせず、若者に迎合せず、を意識してますね。

「お洒落」について、ふと考えたお正月でした。
それではまた。

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今年を振り返って

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その42回目

泣いても笑っても今年もあと半日。
今年最後のゴミ出しで大量のゴミ袋を運んで、少々お疲れ気味の花畑です。

今年もいろいろなことがありました。年初にこのブログを始めて、なんとか1年間続けることができました。
1000回を目指して週に2回、1年で100回を目標としましたが、結果は‥今回が42回めです。先は長いですが続けますよ〜。
今日は今年最後のブログなので個人的なニュースを書かせていただきたいと思います。

まず大きな出来事としては
初孫誕生‼︎
12月18日に長男夫婦に第1子の女の子が誕生しました。これでぼくも、じぃじデビューです。
まだ実感が湧きませんが、ヨチヨチ歩きだしたり、カタコトで喋りだすと可愛さも増すんでしょうね。今から楽しみです。

次に思い浮かぶのはやっぱり神戸マラソンです。
6年目でやっと当選し、生まれて初めてのフルマラソンに挑戦しました。沿道の方々の声援に元気づけられて、なんとか完走できたのはとても良い思い出です。翌日に感じた不思議な幸せな気持ちは今でも忘れられません。

hbkkの2年目のシーズンを迎えられたのも嬉しかったです。
昨年デビューしましたが、今年は定番プラス新作を出しました。
6月のサンプル検討会や10月の撮影会、そして展示即売会と多くの方に来店いただきました。
アゼのパーカーやワッフルタイプのジャケットなど、新作の評判が良くて安心しました。来年はもっと皆さんに喜んでいただけるデザインを考えていきたいと思います。

今年もたくさんの人との出会いがありました。そして数え切れないほどの経験をしました。
楽しかったこと、悲しかったこと、感動したこと、苦しかったこと…いろいろありました。今となってはすべていい思い出です。皆さんにとって2018年はどんな年でしたか?

さて迎える2019年はどんな年になるのでしょうか。
きっといろんな人と出会い、いろいろな経験をするのでしょう。想像すると今からワクワクします。

今年お世話になったすべての人に感謝します。来年は今年より少しでも成長できるよう努力したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。

花畑和幸でした。

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