■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その44回目
えべっさんにお参りしたときの御神籤が中吉で、ちょっと悔しい花畑です。
街はバーゲンセール真っ最中ですね。見ていて最近、感じることがあります。それはニットの素材について。
やはりニットを中心に見て周ります。素材、デザイン、品質、プライスなどをチェックします。
気になるデザインを見つけて、まずは素材感を確かめます。それから下げ札で混率、プライス、メーカーなどを見て、最後に洗濯表示を見ます。
デザインが素敵で手ざわりが良く、いくらぐらいかなと想定して上代を見て、納得がいけば購入という流れでしょうか。さすがに今はhbkk一筋なので購入はめったにしませんが(笑)。
冒頭に書きました気になることとは、使用素材の変化です。
結論から言うと、いろいろな素材の組み合わせのバリエーションが増えたということです。
かつて秋冬のニット素材といえば、まずウール、羊毛です。それからカシミヤ、アルパカ、アンゴラなど天然の獣毛素材が中心でした。
ウールのメリットは、軽くて暖かくて、吸湿性があり、シワになりにくく、抗菌作用もあるというところでしょうか。
デメリットもあります。虫に食われたり、縮むこともありますが、なんと言っても「お値段が高い」。
そこを補うべく登場したのが合成繊維です。代表的なのはアクリル、ポリエステル、ナイロンなどですね。
特にウールに近いのがアクリルです。膨らみもあり、暖かく、お値段が安い!おまけに虫にも食われません。
ただウールに比べて、吸湿性が無く、静電気が起きやすく、毛玉ができやすいというデメリットもあります。
かつてはウール100%、ウール70%・アクリル30%、ウール30%・アクリル70%などの混率があり、それで上代やブランドが棲み分けされていました。
ところが最近の素材の組み合わせのバリエーションの多いこと。
ウール✕アクリル✕ポリエステル✕ナイロンなんて製品もあります。ウールの比率を下げているのですね。
原因としては、ウールの原料価格の高騰です。一昨年あたりから傾向がありましたが、昨年は更に上昇しました。業界として必要に迫られての素材の組み合わせだと思います。
コストと上代とのバランスはアパレルにとって永遠の課題です。
できることなら納得のいく素材を使い、買いやすいプライスで提供したいと思います。
hbkkの製品は、デザインはシンプルでコーディネートがしやすく、素材にこだわって差別化することを大切にしています。実際、今回使用しているウールも国産のかなりいい糸を使いました。着用された方から「軽くて暖かいよ」と感想をいただいて、とても嬉しく思っています。
これからもhbkkとしてはなんとか工夫しながら、できる限り天然素材100%にこだわっていきたいと考えています。来年の糸値が怖いですが…。
それではまた。
ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
hbkk.jp
有限会社アチェット 代表取締役
株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。
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