◾スゴいことが起きる!? 1000回への道、13回目
皆さん、こんにちは!
行ってきました、『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』。
先日のブログで、僕がいま興味があるとお伝えした映画です。
この映画は、僕のワールド時代の大先輩である高原昌彦さんが中心となって企画された自主上映です。
ファッションに関わるものとして、かなり考えさせられる内容でした。
極端なことをいえば、もう『服』は作らない方が良いのではないかとさえ思えたほどです。
ファッション業界の裏側、実際に服を作っている途上国の生産者の人々がなんと大きな犠牲を払っていることか。大量生産と大量廃棄による、甚大な健康被害から地球規模に及ぶ環境破壊。人はもちろん、自然の自己治癒力にも限界があり、とっくにその限界を超えてしまっている現実。知っているつもり、わかっているつもりだったことを思い知らされました。
ではファッションは悪なのかー。
学生の頃、一生懸命バイトして、貯めたお金でやっと買った憧れのブランドのジャケット。
京都BALのバーゲンで買ったセーター。(背中にはNICOLEの文字がありましたっけ)
初めて買った本革のベルト、手にしたときの革の匂い。
よくよく思い返してみると、僕たちが若い頃の『服』は、一つひとつが安くはなかったから、買うのに勇気がいったし、その分、思い入れもありました。今もその『服』を思い浮かべるだけで、それにまつわる出来事やシーンまで浮かびあがります。
でもファストファッションと呼ばれるものーー僕もまぁまぁヘビーユーザーだったりしますがーーを、そんな深い思いで買っているだろうか。そして、それらを若い頃のように大事にしているだろうか。映画のシーンのように、さすがにダスター扱いはしないまでも、大切に扱っているとはいえない自分がいました。
そんな現実に一石を投じる映画で、僕の心には岩石でも放り込まれた気分です。
じっくり考えて、ただ一つ自信を持つことができたのは、hbkkのコンセプトでした。
上質な製品を長く愛用して貰えるものとして生み出したブランドです。
自分自身がそうありたいと思うこと、それは上質のものを大切に丁寧に、長く愛用すること。汚れたら洗濯し、ウール製品は毛玉を取って手洗いし、気になる汚れはシミ抜きをし、革製品はクリームを塗り(オススメはニベア!)、ほつれたり穴が開いたら縫い直したりかけつぎし、オフシーズンには防虫剤を入れて大切に保管する。そのように長く愛される『服』を提供したいのです。それが今から求められるファッションではないだろうか。
ーつまり僕の目指す方向は間違っていなかった!!…と思い直しました。
ファストファッションの全てが悪いわけではないですが、映画の内容を心に置いて、大切にしたいものを増やしていく暮らしを心がけたいなぁと思います。
それではまた。
ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。
hbkkオフィシャル&オンラインショップ
hbkk.jp
有限会社アチェット 代表取締役
株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。
“服はもういらない!?” への883件の返信
コメントは受け付けていません。