大量生産 vs 1点もの

■スゴいことが起きる!? 1000回への道、その21回目

ゴールデンウィークも終わりましたね、皆さんはどのように過ごされましたでしょうか。
僕はゴールデンウィークの一日、前職の後輩の雑賀静さんが、【Denim vs Art】というテーマでうめだ阪急に出展していると聞きつけ、見に行って来ました。

彼女のデザインしたオリジナルデニムに、多鹿聖苑さんがペイントして、世界に一つのデニムが仕上がるというものです。

興味津々で訪れた10階のフロアは、Tシャツ、帆布のバッグ、ステーショナリーなどマニアックなオリジナル商品を並べたいろいろなブースが出展されていて、まるでおもちゃ箱のよう。これらを見ながら、ふと、先日上映会に行った、ファストファッションの大量生産に問題提起した映画『トゥルーコスト』を思い出しました。

まるで対極の商品ばかりです。一つひとつ丁寧に、作り手が買い手のことを考えながら生み出されたものは、商品でありながら作品でもあるのです。あえて表現すれば、大量生産はビジネス、1点ものはクリエイト、といったところでしょうか。心なしか接客している人たちも皆、イキイキと楽しそうにしているように感じられました。

〜前職時代の展示会スタイル。腰にボトムのハンガーを引っ掛けてトップスを次々合わせていくのです〜

僕はいま、hbkkというブランドをやっています。たくさん売りたい気持ちはあるけれど、やはりクリエイトな気持ちは忘れたくない。難しいかもしれませんが、両方を実現できるように頑張りたいと思いました。

そんな気持ちを抱えて向かったのが芦屋の『グラス(GRASS)』。先輩の藤井雅範さんと後輩の沖啓太郎くんと打ち合わせの名の下に合流しました。『グラス』では、藤井さんイチオシのカレーを食べることが目的です。


前回参加した藤井さんのセミナーの話の中で、熱く語っていたのがここのカレーの話でした。その昔、西宮北口に『サンボア』という学生しか入れないお店があり、そこの看板メニューが「インベロ」というカレーだったそうです。それはカレーの常識を覆すもので、ルーはサラサラ、ご飯を薄焼き卵で包み、その上には限界まで薄くしたカツが乗っています。『サンボア』が閉店した後も常連たちから復活を望む声が強く、その声に応えたのが『グラス』でその名も『思い出の北口カレー』なのだそうです。

これが食べたくて、敢えて打ち合わせ場所を『グラス』にしてもらいました。
確かに今まで僕が食べたことのないカレーです。そして、また食べたくなる不思議なカレーでした。
気になった方はぜひ『芦屋グラス』へ行ってみてください(笑)。

一度なくなっても多くの人から復活が望まれるほど、長く愛されるって素晴らしいですね。

それではまた。

ニットで人を幸せにしたいーーー。
花畑和幸でした。

hbkkオフィシャル&オンラインショップサイト
hbkk.jp

有限会社アチェット 代表取締役

株式会社ワールドに15年勤務。営業、生産管理、商品企画を経験した後、2001年有限会社アチェットを設立。2017年秋、メンズブランド・hbkkを立ち上げる。

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